EUがギリシャに総額18兆円の第2次支援を決定!混乱と停滞が続く欧米の経済情勢!
EUがギリシャに総額18兆円の第2次支援を決定!混乱と停滞が続く欧米の経済情勢!
EU経済がギリシャやアイルランド、ポルトガル、スペイン、イタリアなどの財政危機で揺れておりユーロが下落を続けていますが、特にギリシャの財政危機が深刻化しておりその公的債務は国内総生産(GDP)比で160%にまで肥大しています。去年にも、EUはギリシャへの財政支援策を決めていましたが、その1100億ユーロの支援では来年以降の財政危機をカバーできないということで、ギリシャはEUなどに追加支援を求めていました。
ドイツやフランスなどEU経済圏の大国の世論には、ギリシャの放漫財政の結果としての財政破綻をなぜ自分たちが血税で助けなければならないのかという不満もありました。しかし、ギリシャを経済破綻させてしまうと、他の公的債務が大きなヨーロッパ諸国の財政危機が連鎖的に発生してしまい、再びリーマンショックのような世界規模の信用収縮・同時不況に陥るリスクがありました。ユーロ圏17カ国が集まった首脳会議で『ギリシャに対する第二次支援策』が決定されたのは、世界経済にとっては朗報であったと言えますし、国債発行法案を巡って与野党が対立しているアメリカも、EUに倣って一刻も早く世界不況回避のために法案を通過させるべきでしょう。