Googleの検索エンジン事業が「中国市場」から撤退か?Googleが「検閲無しの検索結果」を中国でも表示!
Googleの検索エンジン事業が「中国市場」から撤退か?Googleが「検閲無しの検索結果」を中国でも表示!
Googleが中国市場から撤退するのではないかというニュースが広がっていますが、なぜ今の時期にGoogleが撤退する決断をしようとしているのかの理由ははっきりとしていないようです。Googleは中国では「谷歌」と呼ばれており、中国の検索エンジン市場のシェアも30%以上持っています。中国の検索市場のトップは「百度(バイドゥ)」であり6割超のシェアを占めていますが、中国のネットユーザー人口の多さを考えると、Googleが経営上の理由(売上の低さなど)から撤退することは考えにくいように思います。
ニュース報道で伝えられているところでは、Googleのインフラストラクチャーが中国のクラッカーから高度かつターゲットを絞った「サイバー攻撃」を受け続けていることが撤退の主な理由ともされています。このサイバー攻撃によって、Googleの知的財産権やセキュリティが大幅に侵害されていることを、Googleは強く懸念しているとのことです。サイバー攻撃(フィッシング)の標的になっているのが、中国人の人権活動家のGmailアカウントだったということで、「言論の自由・政治の自由・民主主義の理念」を守るために、Googleは中国政府が要請する「検索結果の検閲」にもう応えないという姿勢も見せています。
中国人クラッカーによるサイバー攻撃は、Googleの保有するデータのみを攻撃しているのではなく、その他20社以上の企業の知的財産・機密情報などもターゲットにされていて、Google側が安全なサービス提供を続けられるかどうか検討しているとの見方もでています。クラッキングされかかった企業には、インターネット、金融、化学薬品など色々な業界が含まれているということで、中国市場におけるセキュリティ上のリスクにどこまで対応できるのかということが一つの焦点になってきそうです。