2006年に急成長したウェブ2.0のサービス(ブログ・SNS・ECサイト)!YouTubeは著作権保護対策の徹底によって衰退するのか?
今年は、ウェブ2.0という概念と風潮が急速に広まった一年であり、今まで余りウェブに関心のなかった一般の人たちが大勢ウェブにアクセスするようになった年でした。具体的には、個人が簡単に自分の日記や主張をウェブに公開できる“ブログ(Blog)”が大流行し、Amazonや楽天などのECサイトを使った買い物(電子商取引)が一般の人たちにも広まりました。また、ウェブに公開されている膨大な情報の中からGoogleやYST(Yahoo!)の検索エンジンを使って、“探している情報や商品”を瞬時に見つけ出せるようになりました。
Yahoo!のディレクトリ型検索(リンク集)に代わるGoogleのようなロボット型の検索エンジンは、何年も前からありましたが本格的にコモディティ化(日用品化)したのは今年からだと思います。以前は、毎日インターネットに接続して様々な情報を検索している人といえば、一部のコンピュータおたくやネットマニアだけでしたが、今では10代の子供から60代以上の高齢者までGoogleやYahoo!を使って情報を検索しています。
mixiを代表とするSNS(ソーシャルネットワーキング・サイト)に友達を誘って参加するようになり、現実社会の人間関係をウェブ世界にまでもっていけるようになったのも今年の大きな変化です。リアルで付き合いのある友達や恋人とのコミュニケーションをウェブ上のSNSで気軽にできるようになったのですが、『友達の友達』と知り合うことができて仲良くなれるというSNSのシステムは大ヒットしました。
今では600万人以上の人たちがmixiに参加しており、成長のスピードは落ちたものの、今後も一定の速度でSNSのネットワークは拡大していくと見られています。ただ、mixiではプライベートな個人情報の流出の問題が大きな不安要因となってきており、mixi側も実名での登録を以前のようには薦めなくなっています。特に、mixiに実名登録している人は、WinnyやShareなどのP2Pソフトを使わないようにしないと、個人情報が漏れてしまうリスクが高くなります。思いもかけないファイルから隠しておくべき写真や機密情報のテキストが流出してしまいますから、仕事と遊びのパソコンをきちんと使い分けることも大切なことですね。
後、“mixi疲れ”といって、マイミク(登録している友達)の日記につけるコメントが義務化することで、mixiにログインすることに精神的なストレスと疲労を感じる問題が起きたりしました。『友達から嫌われたくない・マイミクに良い人だと思われたい』という承認欲求が、mixi疲れの原因となっていましたが、今ではマイペースでのんびりmixiのコミュニケーションを楽しむスタンスが一般化しているようです。
10代から20代の若年層では、モバイル(携帯電話)でインターネットにアクセスすることが普通になり、DeNAのモバゲータウンというバーチャルなSNSが大人気となりました。遠い地域にする知らない人とでも、ゲームや日記や掲示板を通してすぐに仲良くなれて、仮想世界(バーチャル世界)の彼氏(モバ彼)や彼女(モバカノ)を気軽に作れるというシステムが若者に受けているようです。