トヨタがLEXUSの最高級グレードLS600hとLS600hLを販売開始!アウディのTTクラブスポーツクワトロスタディ、日産のデュアリス
新車の発売に関する情報ですが、トヨタがLEXUS(レクサス)の最高級車LS600hとLS600hLを発表して5月17日から発売が開始されています。最近は、軽自動車のほうの売れ行きはまずまずなのですが、100万円代から200万円代の大衆車の国内市場が低迷しています。トヨタや日産、ホンダは、300万円以上の車の販売台数を底上げする富裕層マーケティングに力を入れ始めているともいいますが、確かに、現在の日本では格差社会が問題視されているように「自動車のマーケット」も二極化しているのかもしれません。
年収300万円社会とも言われますが、年収が300万円~500万円程度の世帯では、400万円以上もするようなクラウン、セルシオ、シーマ、フーガ、レジェンド、エリシオンなどの高級車はまず買わないわけですが、実際には、トヨタはレクサスブランドの知名度向上に相当力を入れています。更に所得が低いフリーター層になると、軽自動車でも車を買うのが勿体無いということで買い控えが起こっているようです。日産は、ティーダやノート、マーチなど大衆車路線の売上上昇で一時期は好調だったのですが、最近は、カルロス・ゴーン社長が2006年度の目標達成に失敗したように業績が停滞しているようですね。家族をもちながらマイカーを買い換えられる中流階層の緩やかな崩壊で車があまり売れなくなったというのが、日本の車業界の低調の主要原因なのでしょう。今後の少子化の進展を考えると、自動車会社は更に海外市場を重視した経営戦略を練ってくるでしょうね。
さて、トヨタが5月に発表したLEXUSの最高級グレードであるLS600hとその豪華版(ラグジュアリー版)であるLS600hLですが、強力な馬力と安定したトルク、万全の静音設計を誇るハイブリッド(電気&ガソリン)の5.0リットルエンジンを搭載していて、価格は税込みで970万円から1510万円になるということです。一般庶民には完全に縁遠い車でセルシオ以上の富裕層をターゲティングしているようですが、価格帯からするとメルセデスベンツのS600やSL500、BMWの7シリーズなどと競合する高級車になるんでしょうね。日本のユーザでベンツやBMWの最高級車を買っているような層を、LEXUSに取り込めるのかどうかというのがポイントでしょうが、セルシオやLSはベンツやBMWと性能は同等だと思いますがやはりブランドイメージでやや劣る印象があります。