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2010.10.0113:03

福岡高検が上告を断念。北九州市の『爪切り事件』で看護師女性の無罪確定へ!

福岡高検が上告を断念。北九州市の『爪切り事件』で看護師女性の無罪確定へ!

認知症を患う高齢の入院患者の爪を意図的に深く切って怪我させたなどとして、傷害罪に問われていた北九州八幡東病院(北九州市)の元看護課長・上田里美被告(44)の無罪が確定しました。地裁の有罪判決を覆して逆転無罪を言い渡した16日の福岡高裁判決について、福岡高検は30日に上告することを断念し、上田被告の無罪が確定したということですが、この事件は『高齢者の看護・介護などのケアにおける悪意の有無』を巡る問題として注目を集めていました。

一審の福岡地裁小倉支部判決は、捜査段階の被告の供述調書を重視した上で有罪判決を下しているが、福岡高裁はこの供述には信用力がないとして無罪を言い渡しています。福岡高裁はこの供述については『捜査官から質問で供述内容を誘導された疑いがある』と指摘し、患者を出血させた爪切りの動機・目的を含む信用性を認めることはできないとしています。福岡高検の岩橋義明次席検事は『判決内容を検討したが、適切な上告理由を見いだすことは困難であると判断した』とコメントし、上告を断念するとしています。

上田里美さんは、入院中の女性患者2人(当時70歳・89歳)の右足のつめ計3枚を医療用ニッパーなどで深く切って怪我を負わせたとして傷害罪に問われていましたが、3ヶ月以上にわたる長期間の拘置を受ける中で、いったんは傷害容疑を認めています。しかし、3ヶ月以上にも及ぶ長期間の拘束状態の中で、検察官から同じような質問と糾弾を毎日受け続けていれば、少なからず『自分がしていないこと・思ってもいないこと』でも認めてしまうことがあります。

長期間の拘束と追及によって、追い詰められた心理状態で話した供述には信用性がないとする高裁の判決は妥当なものでしょう。『意図的に深爪をして傷つけたわけではない・一般的な看護ケアの中で、高齢患者の爪の状態によっては深爪になってしまうこともある』とする初期の上田さんの証言のほうが信用性があると見なされたわけですが、裁判が始まってからも上田さんは一貫して無罪を主張し続けていました。

高裁裁判官は、爪の処置や方法などから『看護目的から逸脱しておらず、正当な業務で違法性はない』と無罪を言い渡していますが、郵便不正事件で村木厚子氏が冤罪になりかけたような過ちを繰り返さないように、検察には『初動捜査の思い込み・図式に囚われすぎない』という十分な自省が求められると思います。現在は別の医療機関で看護師として働き始めている上田さんは、弁護団を通して『上告が断念され安心しました。今まで以上に患者さんやご家族と向き合い、誠実な態度で看護させていただこうと思います』と看護師の職務に専念していく意向を示しています。

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