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2010.11.1723:07

裁判員制度で初の死刑判決が出る。裁判長が「控訴を勧める」との異例の発言!

裁判員制度で初の死刑判決が出る。裁判長が「控訴を勧める」との異例の発言!

一般国民が刑事裁判に参加することで、『国民の罪(罰)に関する常識感覚や市民感情』を量刑に反映させることを目的にした『裁判員制度』でしたが、その裁判員制度で初めての死刑判決が出されました。裁判員制度で運営された横浜地裁が、マージャン店経営の男性2人を殺害して、切断した遺体を横浜市の海などに捨てた上で、約1300万円を奪った池田容之被告(32)に対して、死刑判決を言い渡しました。

被害者が生きた状態で命乞いをしたにも関わらず、高速切断機で首を切断したという『犯行の残酷性・非人間性』、麻薬密輸組織に自分の存在価値を知らしめる為に殺害を決行し、更に金銭まで奪っているという『動機の利己性・短絡性』が厳しく裁かれる形になりました。裁判員制度では初めての死刑判決となりましたが、裁判員制度がスタートした当初から『一般国民に死刑判決の重圧や自責感を背負わせても良いのか・人の生死を判断する精神的負担(極刑判断の重み)を負わせる必要があるのか』ということが問題視されており、実際この死刑判決を出した裁判員には涙を流しながら会見に応じる人も出ました。

裁判員制度を管轄する法務省・裁判所の側は、『裁判員の事後的な心理的ケア・相談体制』には万全を期しているとしていますが、裁判員制度では『残酷な事件の証拠品や写真の確認』で気分が悪くなったり強い抵抗感・不安感を感じるような裁判員も出ており、裁判に関与することで受ける強い精神的ストレスやショックが問題になってきてはいます。自分が被告人の命を奪う決断の多数決に参加してしまったということで、死刑判決を下した裁判員の中には良心の呵責や惻隠の情緒に悩まされている人もいると推測されますが、『一般国民が刑事裁判に関わることの重み・負担』が改めてクローズアップされる恰好になっていると思われます。

横山地裁の朝山芳史裁判長は『この裁判は重大な結論となった。裁判所としては、控訴を勧めたい』という異例の説諭をして判決文を締めくくっており、『裁判員の苦痛な心情に対する配慮』と『死刑に対する控訴審での慎重な検討の必要性』を示しているようにも感じられます。 判決後の会見では、被告に何を伝えたいかと問われた裁判員が『一言言えるなら裁判長が最後に言ったように、『控訴してください』。そうなると思います』と語っており、自分たち裁判員自身が『最終的な死刑の決定をしたという事実』を弱めたいという自己防衛の心理が働いているように思われます。

この控訴を被告人に勧める異例の説諭に対しては、検察幹部からは『被告が反省して死刑を受け容れるといっているのに、その心情をまたかき乱してしまう』という批判が、弁護人からは『被告人は反省の感情を示し更生する可能性があるとしながらも、死刑判決を出して控訴を勧めるというのは矛盾している』といった批判が出ているようです。 『死刑』と『無期懲役』の判決の間にある“決定的な量刑の質の違い(生と死の分岐線)”を裁判員や私たち国民がどのように受け止めるべきなのか、人間が人間に対して死の決定を下すという“死刑の倫理性・正義性”についてどのような解釈をすべきなのか、改めて国民それぞれに突きつけられた裁判員制度・死刑制度の重い課題だと思います。

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