『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の発行部数が202万部で年間1位に!
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の発行部数が202万部で年間1位に!
今年のライトなビジネス書やマネージメントの入門書として注目を集めた岩崎夏海さんの『もしドラ』ですが、正式な書名は『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』というかなり長いタイトルなんですよね。この『もしドラ』は表紙が高校野球の女子マネージャーのアニメキャラクターという取っ付きやすさを感じさせることもあり、本来、ビジネス書や組織管理、P.F.ドラッカーなどに全く無縁な層が手に取りやすかったというのが、売れた一つの理由だと思います。
『もしドラ』の書籍の内容そのものは、一回でもP.F.ドラッカー自身のマネージメント論や知識労働のビジョン、プロフェッショナルの仕事観に触れている人にとっては物足りないものですが、あくまでドラッカーの組織論やマネージメント論を誰にでも分かりやすく噛み砕くというのが目的の本ですので、その目的は十分に達していると思います。今までドラッカーやビジネス書に全く無関心だったという読書であっても、とりあえず、ドラッカーが組織を管理しようとする時にはどういった論理的思考や対人コミュニケーションをするのかを知ることができます。
また、『人材活用・人員配置の原理原則』は何なのかという基本の部分を、野球部の親しみやすい物語を通して学ぶことができるので、『小説を読むような楽しさ・テンポ』があるのも、本書の魅力になっていると思います。『もしドラ』の発行部数は14日で202万部にも達していて書籍の年間売上でも1位になっていますが、その内訳は紙の書籍が192万部で、電子書籍が10万部となっており、電子書籍のほうでもかなり売り上げているのが特徴ですね。『もしドラ』はアニメ化や映画化も決まっており、映画版のほうではAKB48の前田敦子さんが主演をするようでこちらも話題になりそうです。
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