Googleの新CEOに創業者のラリー・ペイジが就任、Googleの10~12月の売上・利益が過去最高に!facebookにどう対抗するか?
Googleの新CEOに創業者のラリー・ペイジが就任、Googleの10~12月の売上・利益が過去最高に!facebookにどう対抗するか?
世界最大手の検索会社であるGoogleは、1998年当時スタンフォード大学博士課程に在籍していたサーゲイ・ブリンとラリー・ペイジの二人によって起業された会社ですが、2001年まではこの二人がCEOを務めていました。その後、企業規模とビジネス分野が拡大するにつれて、大企業の経営経験があるエリック・シュミットが外部からCEOとして迎え入れられていたのですが、10年ぶりに創業者の一人であるラリー・ペイジが再びCEOに就任することが決まったようです。
37歳とまだ若いラリー・ペイジですが、これまでは製品開発部門の代表として経営に参画してきており、Google全体の経営を統括する力量と経験は十分にあることは確かですが、『検索連動・コンテンツ連動の広告ビジネス』以外にも収益源やビジネスモデルを広げていけるかが今後のGoogleが更に成長していけるかどうかの鍵になってくると思われます。Googleの経営実績と財務状況は極めて順調に推移してきていますが、『ウェブ上のあらゆる情報にアクセス可能にする』という企業理念の実現に対して、Googleの検索エンジンでもインデックスやアクセスができないfacebookを中心とするSNS(ソーシャルメディア)が急速に台頭しています。
ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグが創業したSNSの『facebook』はGoogle以上のスピードで急成長しているとも言われていますが、最近ではマーク・ザッカーバーグの学生時代と起業のエピソードを題材にした映画『ソーシャル・ネットワーク』も話題になっていますね。facebookは現在では会員数が5億人超、上場前であるにも関わらず時価総額は500億ドルを超えるとも言われていますが、Googleにとってfacebookが脅威になるというのは、『facebookの中身は検索エンジンにインデックスできない・検索エンジンを使わずにfacebook内の友達の口コミからウェブサイトにアクセスする人が増える』という理由があるからです。
CEOに就任したラリー・ペイジの当面の経営上の課題は、SNS最大手のfecebookへの対抗策、多機能携帯電話(スマートフォン)やタブレット型PCを巡るApple、マイクロソフトとの競争がありますが、Googleにとっては『収益源の複数化・ソーシャルメディアの取り込み(買収か立ち上げによるユーザーの獲得)』ができるかどうか悩ましいところでしょうね。昨年10~12月期の売上高は前年同期比26.5%増の84億4000万ドル(約6940億円)、純利益は28.8%増の25億4300万ドル(2090億円)で、四半期ベースの過去最高を更新しており、経営状況そのものは好調と言えると思いますが。
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