テレビCMが“ACの公共広告”ばかりになっている理由!ACは『東北地方太平洋沖大地震』を支援するメッセージ広告も製作中!
テレビCMが“ACの公共広告”ばかりになっている理由!ACは『東北地方太平洋沖大地震』を支援するメッセージ広告も製作中!
最近、テレビ番組を見ていると、テレビCMのほとんどが『子どもの虐待防止・あいさつ励行での友達づくり・子宮頸がんの予防キャンペーン・国境を越える医師団』などACの商業的意図のない公共広告になっている。
これは東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生した14日からの現象であり、企業の多くが自社のテレビCMの出稿を自粛していることが影響している。東日本大震災で大勢の人が無くなったり怪我をしたり、避難所での不便な生活を余儀なくされている状況の中では、明るく楽しく『消費欲求・娯楽行為』を煽るような企業CMは流しにくいし、不謹慎さ・利己主義が強調されてかえって企業イメージ(ブランドイメージ)が悪くなってしまう恐れも出てくる。
大震災を受けて、企業クライアントの約7割がCM放映を自粛しており、そのために『空いている広告枠』を埋めるため、営利目的ではないACのCMを流さざるを得ない状況になっているということである。しかしACが作成して放送している広告映像やテーマの中にも、震災後の現在の状況には相応しくないような内容があるようで、視聴者から問い合わせやクレームの電話も寄せられているという。
ACのほうも、『オンエア中のCMは、昨年7月以前にテレビ局側にお渡しているものです。私たち団体も今の震災の現状を考えると、オンエアするべきでないものが含まれていると考えています』というメッセージを出しており、既に余り適切とは思われないテーマのCMについては放送の自粛をテレビ局に要請しているという。
ACジャパンは、営利目的の広告ではなく、公共の利益や国民の良識・マナーの啓発に役立つような公共広告を作成して放送している民間のボランティア団体である。そのCM作成コストやCM出稿料は、『公共広告の目的・趣旨・影響』に賛同した全国の会員企業の会費によって賄われており、創立40周年を迎えるACジャパンの設立趣旨は『広告を通じて住みよい社会作りに貢献すること』となっている。ACではマナーの啓発や社会の発展、住みやすい社会・人間関係の構築に役立つCMを年間に約20本ほど制作していて、そのCMはテレビ広告枠の『空いている部分』で放送するという仕組みである。
東北地方太平洋沖大震災の後に放送した広告へのさまざまな意見・批判を受けたACジャパンは、『地震対策や被災者支援、励ましのメッセージなどのCMに一刻も早く切り替えられるよう、現在新CMの制作を開始しています』というコメントを出しており、遠からず地震の被災者や地震対策に役立つような広告に差し替えられるのではないかと見られている。
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