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2011.07.2319:28

ノルウェーの首都オスロ中心部で連続テロ発生!爆弾テロに続いて、男による銃乱射事件が起こり80名以上死亡!

ノルウェーの首都オスロ中心部で連続テロ発生!爆弾テロに続いて、男による銃乱射事件が起こり80名以上死亡!

テロ攻撃というとイスラム原理主義の影響力が強い中東のイラクやアフガニスタン、パキスタン、シリアなどがイメージされやすいですが、北欧のキリスト教圏の国ノルウェーの首都で官庁街を狙う爆弾テロが起こったようです。現場は、ノルウェーの首都オスロ中心部の官庁街で、22日午後3時半(日本時間同10時半)ごろに、大きな爆発が発生したということで、ノルウェーの警察当局は爆弾テロ事件と断定して捜査を始めています。

爆弾を仕掛けられたのは、首相府や農業省などが入る17階建ての政府庁舎の前であり、石油・エネルギー省などの主要官庁が集中している行政の中心的な区域ということで、行政機能の麻痺や国家の混乱を狙った計画的テロの疑いが強まっています。国営NRKラジオが伝えるところでは、この爆発で少なくとも2人が死亡しており、15人が負傷しているということで犠牲者の数も多くなっています。

ノルウェーのストルテンベルグ首相は事件当時には政府庁舎の最上階にある執務室にはいなくて無事だったということですが、ロイター通信によると現場付近で乗用車1台が大破していて、自動車爆弾が使われた可能性があると伝えています。爆発は1回だけではなく複数回起きたとの情報もあります。爆弾テロ事件が発生した数時間後には、首都の北西約35キロの湖に浮かぶウトヤ島で、更に男が銃を乱射して少なくとも80人が死亡する事件が発生しており、治安の良い北欧の国のイメージがあるノルウェーでは稀に見る悲惨な連続テロ事件になっています。

乱射現場では既に32歳のノルウェー人の男が逮捕されており、名前はアンダース・ブレイビック容疑者と伝えられており、ノルウェーの極右過激組織に所属している人物のようです。オスロ郊外の湖に浮かぶウトヤ島で起こった80名以上の犠牲者を出した乱射事件で狙われたのは、島でキャンプをしていた与党・労働党の青年党員らであり、この極右のブレイビック容疑者は、左派の労働党政権に強く反対する思想信条を持っていた可能性が出てきています。事件発生の当初は、ノルウェーがアフガニスタンなどに派兵していることから、アル・カーイダなどイスラム過激派の犯行との見方も出ていましたが、容疑者逮捕とその背景によりイスラム過激派の関与の可能性は薄まっています。

ブレイビック容疑者から銃撃された被害者の少年の証言によると、犯人の男は青色の警官の制服姿で船着き場のボートから降りてやってきて、親切そうな30代のノルウェー人警官に見えたので何も警戒していなかったようです。警官の制服を着たその男は、直前にオスロで起きた爆弾テロの関連で捜査していると語って、警官らしい毅然とした口調で人々に『整列するように』と命令し、そこで突然、3発の銃声が鳴り響き地獄のような乱射が始まったということです。その後は、当時島にいた700人以上の人が逃げ惑う悲鳴に交じって、銃の連続する乱射音が鳴り続けており、現場は相当なパニック状態に陥ったようですが、犯人の男は銃弾を撃ち尽くしたのか間もなく逮捕されています。

政治思想の先鋭化や政治的立場の対立が原因にしては、あまりにも異常で残酷な事件であるため、加害者の本当の動機や心情は全く不明なのですが、単なる極右の狂信的な民族主義者の犯行であるかどうかには疑問が残りますね。民族主義者にしては、同じ民族・国民である被害者を何の容赦も情けもなく殺しているわけですから、思想的にも矛盾しているという他ありませんが、もしかすると精神状態に異常を来たすような精神病を発症していて幻覚・妄想に襲われていた可能性もあるのかもしれません。そういった心神喪失で免責されるべき事件でもありませんが、容疑者がなぜ警官に偽装してまでここまで酷い事件を引き起こしたのかの動機・理由が気になります。

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