台風12号の記録的豪雨で被害拡大。27人死亡、51人不明!政府が『非常災害対策本部』を設置!
台風12号の記録的豪雨で被害拡大。27人死亡、51人不明!
超大型の台風12号は非常にゆっくりとしたスピードで、九州南部から紀伊半島、東海、関東・東北へと抜けていきましたが、暴風圏が広かったため日本全国に強風・大雨をもたらしました。特に大雨と土砂崩れの被害が大きかったのは紀伊半島を含む近畿地方で、和歌山県では17人、奈良県では4人、三重県・徳島県でそれぞれ2人の死亡者がでており、台風12号が歴史的に見てもかなり大きな台風であったことが分かります。
河川の氾濫や山の土砂崩れによって交通網が寸断された地域も少なくなく、和歌山県で27人、奈良県で20人が行方不明になっており、警察・消防などが懸命の捜索を続けていて予断を許さない状況です。更に、三重県の紀宝町では、河川が氾濫して道路が遮断されてしまい、現在も住民30人あまりが住宅に取り残されていると見られ、陸上自衛隊などがゴムボートで出動して救助活動を行っています。東日本大震災でも自衛隊の救助部隊が大きな人命救助の活躍をしましたが、河川氾濫・土砂崩れなど一般の人では立ち入ることも厳しい状況下では、専門的な災害救助や身体能力強化のトレーニングを重ねて装備も持っている自衛隊・消防・警察などが頼りにされることになりますね。
記録的豪雨によって山や崖、河川に大量の水が流れ込み染み込んでいるため、台風が通過してからも引き続き『土砂崩れの警戒』を怠らないことが大切になってきます。紀伊半島は大雨の佳境は抜けたと見られていますが、山岳地帯の地盤がぬかるんで緩んでいると見られており、台風後の土砂崩れや落石、樹木倒壊などに十分な注意をする必要があるようです。30日から降り始めた豪雨の雨量は、関東の山沿い、紀伊半島、四国の東部を中心に多くなっていて、奈良県の上北山では1800ミリを超える集中豪雨が降り注ぎ、この雨は年間雨量の3分の2に相当する量だったということです。
今年の日本は、東日本大震災と福島第一原発事故をはじめとして、相次いで厳しい自然災害・天災に襲われていますが、何とかこの危機的な窮地を抜け出して、日本の国民生活の安定と日本経済(及び被災地)の復旧に向けて、政府と国民が全力を尽くしていくしかないですね。政府は台風12号の大規模な災害に対し、平野防災担当大臣をトップとする『非常災害対策本部』を設置して、行方不明者の捜索活動と孤立集落の救出に当たるとしています。少しでも被害が小さくなることを願ってやみませんが、(毎年やってくるので危機感が欠落しやすいのですが)改めて天災としての台風の恐ろしさを実感させられる今年の台風でした。
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