日経平均大幅続落で終値が166円安の8784円に!日本の輸出関連株を中心に下落!
日経平均大幅続落で終値が166円安の8784円に!日本の輸出関連株を中心に下落!
9月初めに日経平均が9000円台に回復したと喜んでいたのも束の間、休み明けの9月5日の東京株式市場は日経平均が続落して、終値が166円安の8784円まで大きく落ち込んでしまいました。世界同時的な不況が懸念されている現状では、投資マネー(通貨)の避難先として『円』が選ばれて円高が急騰しているのですが、その一方で『財政リスクによる通貨・国債離れ』や『世界同時株安による株式離れ』も進んでおり、日本でもアメリカでもEU諸国でも株価の続落が心配される状態になってしまっています。
グローバル経済が減速するきっかけになったのは言うまでもなく、ギリシアとスペイン、イタリアをはじめとする南欧の財政破綻危機であり、ギリシアの実質デフォルトと国債暴落にありますが、それら南欧諸国を財政支援するドイツやフランスの経済成長にも不安が高まっています。EU経済圏の信用収縮の影響だけに留まらず、アメリカの雇用統計も市場予測を下回って株安が続いており、EUとアメリカの経済状況の悪化が『日本の円高・株安』を促進させる悪影響をもたらしている。世界景気を牽引するアメリカの雇用と景気が回復してドル高になってくれないと、日本をはじめとする諸外国の貿易産業が受ける利益圧縮(円高ドル安)の不利益は大きくなってしまうだろう。
『EUの債務問題・財政危機』と『アメリカの雇用悪化・財政危機』と『日本の東日本大震災の影響(原発事故や放射能汚染の問題含む)・債務問題(国債格下げ)』とが連動して、株安・不景気を悪化させる世界同時不況に陥る危機をなんとしてでも回避する必要があるが、円高が続伸している状況では『輸出関連株の値下がり』は当面は続くことになるのではないだろうか。日本の輸出産業の中心で貿易黒字を生み出している『電機・自動車・機械』の株価が下がっている状況は心配であるが、80円を割り込む『日本経済の実態に見合わない円高』を国際的な為替介入で緩和できるかどうかが課題になる。
バブル景気を懸念する中国政府が『金融引き締め』に入るのではないかという見方もでており、比較的順調だったアジア関連株も軒並み下落を続けていて、市場の動きは暫くはセンシティブに大きな値動きを見せると予測されている。投資家心理としては、日米欧の中央銀行が金利をどう設定しなおすのか為替に介入するのかや、今週末に開催される先進7ヶ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の議論の行く末に影響されそうであるが、『金・プラチナ・穀物相場の高騰』に見るように現物・先物投資にマネーが流れているようである。
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