組閣終えた野田内閣が本格スタート、支持率は59.9%!副大臣・政務次官の人事に着手!
組閣終えた野田内閣が本格スタート、支持率は59.9%!副大臣・政務次官の人事に着手!
野田佳彦が内閣総理大臣に指名されて、小沢グループにも配慮した“党内融和・挙党一致の均衡人事”を行い、幹事長に小沢一郎に近い輿石東(こしいしあずま)を据え、国対委員長に鳩山由紀夫側近の平野博文を任命した。首相の最大の補佐役である官房長官には、はじめ岡田克也前幹事長が打診されていたが、岡田氏は官房長官も財務相のポストも拒否して、結局、官房長官には野田首相側近の藤村修が就くことになった。
『震災復興のための第三次補正予算案の策定』や『税と社会保障の一体改革』をはじめとして、国の経済政策と財政再建を主任務とする財務大臣は最重要ポストの一つであるが、野田首相は財務相に自らに近い若手の安住淳(あずみじゅん)氏を起用した。40代という政治家としては若い年齢での財務大臣就任は、田中角栄以来の大抜擢であり安住淳財務相の手腕・指導力への注目が集まることになるだろう。財務大臣は従来の自民党政権では、『首相の最有力候補』が就くポストと考えられており、歴代首相の多くが財務大臣を経験しているが、野田首相自身も財務大臣からの昇格であり、政権交代後も財務大臣ポストが政治家キャリアの上で極めて重要度の高いポストである現実はある。
今日の昼に、野田首相は民主党本部に入って輿石東幹事長らと共に、副大臣や政務官、残りの党役員などの人事に着手しており、厚生労働省の副大臣には民主党の牧義夫、辻泰弘を任命、経済産業副大臣には牧野聖修、法務副大臣には滝実、外務副大臣には山口壮、山根隆治を内定したようである。台風12号の大雨・土砂崩れの大きな被害の情報収集に努めているとした野田首相は、記者団に『人命救助と行方不明者の救出に全力を尽くす』と強調して、非常災害対策本部でのリーダーシップを発揮する姿勢は示しています。
野田総理大臣は、経済産業省の安達事務次官や外務省の佐々江事務次官らを呼んで、原子力発電所の稼働状況やエネルギー問題の要点を質問し、今月下旬のオバマ大統領との会談についての説明を受けていますが、『原発を減らし自然エネルギーを増やすエネルギー政策の転換』や『普天間基地移設問題や日米同盟の強化』においても野田首相がどのようなリーダーシップと見識を発揮するのかが注視されることになりますね。
野田佳彦首相は、菅直人前首相と同じく、政治家・官僚を世襲する特別な家柄や富裕層の出身ではない『庶民宰相』として就任直後の支持率を集めており、『金魚ではなくどじょう掬いの精神で仕事をやり抜く』という信念を表明していますが、野田政権の前には震災復興や原発事故収束、財政再建と経済成長、エネルギー政策(減原発の工程表)など多くの難題が立ちふさがっています。
一般国民の目線から政治を考えると言う『庶民派』を自認する野田首相は、本日も行きつけの格安の理容店(格安チェーンの散髪屋)で“1000円・10分”で散髪を終わらせたようですが、そういった常識的な金銭感覚を持って財政再建や国債増発(増税政策の加減調整)を行って欲しいと願います。首相就任前には、震災復興のための時限的な増税(復興債発行)や、財政再建と社会保障財源のための消費税増税を強調していただけに、野田内閣が税制改革をどのタイミングに持ってくるかというのは、国民生活に大きな影響を与えることになると思います。
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