ソニー(SCE)が『プレイステーション ヴィータ』を発売!携帯ゲーム機とSNSゲームの対立構図が激化!
ソニー(SCE)が『プレイステーション ヴィータ』を発売!携帯ゲーム機とSNSゲームの対立構図が激化!
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が17日に、携帯型ゲーム機の『プレイステーション(PS) ヴィータ』を発売しましたが、このゲーム機は携帯電話の3G回線やWi-Fiを使って世界中の人とオンラインで対戦できるというのが魅力になっています。かつてのゲーム機の市場競争は、任天堂のWiiとソニーのプレイステーションのようにゲームのハードウェア同士の競争が中心でしたが、最近はスマートフォン(高機能携帯電話)が普及してきた影響で『ハードの不要なスマホでするシンプルなゲーム』のユーザーが急速に増えています。
スマートフォン(携帯電話)向けのゲーム(SNS)は、ゲーム専用機が不要であり誰もができる簡単でシンプルなゲームが多いため、『それまでゲームに興味がなかった層』まで取り込んでいけるという強みがあります。スマホを使ったSNSゲームは、携帯電話の回線を使って他のユーザーとチャットやメールでコミュニケーションしたりする楽しみ方もあり、今までのゲーム専用機のゲームよりも『他者とつながれる面白さ・協力して戦える連携性』などが優れています。SNSゲームやオンラインゲームは急速にユーザーの需要が増大していることもあって、各企業でゲームソフト開発者の獲得競争も激しくなっている状況があります。
SNSゲームのヒットメーカーの代表は、gree(グリー)とモバゲーでテレビ広告も出しまくっていますが、これらのSNSゲームは無料を売りにして大量のユーザーを集めてから、ゲームに熱中したり他のユーザーに勝ちたいというコアユーザーに『有料のアイテム・アバター』などを売るというビジネスモデルで成り立っています。基本的にSNSでは無料でもゲームはできますが、レアなアイテムを手に入れたりレベルアップの速度を早めたり、他のユーザーよりも有利な立場に立つためには『有料のアイテム・アバター・ポイント』などを購入したくなる仕掛けが施されており、それが他のユーザーと一緒にプレイするソーシャルゲームのビジネスモデルの強みになっています。
スマートフォンのゲーム機化を危惧しているのがソニー(SCE)と任天堂ですが、ソニーが今回販売を開始した『プレイステーション ヴィータ』という携帯ゲーム機は、SNSゲームのユーザーも取り込めるように『通信機能の強化・ゲームのオンライン化・ソフトの開発力強化』に力を入れているといいます。しかし、ゲーム専用機の弱点は何といっても『有料のソフトを購入しなければプレイできない』という点であり、スマホユーザーの大半が『無料・安価のゲーム』をやっていることから考えると、SNSゲームの成長を突き崩してゲーム専用機の売上を伸ばすのはかなり難しいとは思います。
スマホにはないゲーム専用機の魅力としては、『タッチパネル式の5インチ高精細有機EL液晶ディスプレイ・高品質なゲームソフト』がありますが、ゲーム機になってきているスマートフォンとSNSゲーム(グリー・モバゲー)に、どのようにしてソニーや任天堂が対抗していけるのかが注目されます。任天堂の『ニンテンドー 3DS』は思ったようなヒット作にはなっていませんが、ソニー(SCE)の『プレイステーション ヴィータ』のほうが最終的にどのくらいまで普及するのかも気になるところです。
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