--.--.----:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006.07.1309:16

トヨタのレクサス(Lexus)ブランドのグローバルな成功要因としての『4P(Product・Promotion・Place・Price)』!リコール放置問題の早期解決で信頼回復を!

日本経済の景気回復の影響を受けているのは、一部上場の大企業や金融関連企業の従業員が多いようですが、日本の自動車会社もトヨタとホンダが大幅に業績を上げて営業利益も順調に伸ばしていますね。トヨタは特に、中国市場での活況と欧米でのレクサス戦略の成功が株価を支え莫大な営業利益の源泉となっています。良くも悪くも、トヨタは純正な日本企業であると同時に、それ以上に世界市場で圧倒的なシェアを誇る多国籍企業のフラッグシップなのだと思います。

僕が思うトヨタのブランド・イメージの強みというのは、『高級感・信頼性・デザインの斬新性・万全のアフターケア』ですが、トヨタが他の日本の自動車メーカーに唯一負けている部分といえば『スポーツ性能・クーペ車種の充実』があります。しかし、スポーティな車種が少ない、エンジンのスポーツ性能に魅力がないということが、トヨタのブランドイメージを落とすことは、恐らく今後もないように思えます。今日は、トヨタのレクサス(Lexus)ブランドの成功について書こうと思ってたのですが、少し自動車とエコロジーの話もしたいと思います。

強力な大排気量エンジンを搭載するという意味での『スポーツ性能向上』が、今後の自動車の魅力にならないというのは、2ドアクーペのスポーツカーの人気の凋落傾向が長期継続していることも読み取れます。自動車を購入する顧客満足度に、『スポーティさの追求』というのは殆ど含まれていません。排気量の大きなトルクの太いターボエンジンというのは、今のエコロジー重視の自動車マーケティングでは、ある意味時代錯誤であり、燃費が悪く強力な馬力とトルクを持つようなエンジンは顧客に歓迎されないわけです。ホンダも結構エコには力を入れていますが、トヨタも『地球環境との共生』をイメージさせるハイブリッド・シナジーエンジンを売り出して地球に優しいというブランドイメージを強化しようとしていて、実際にそのエコ戦略はエスティマやハリアー、クルーガーなどの車種で成功を収めています。

トヨタはヨーロッパで圧倒的な人気と支持を得ていて、ベンツやBMWといった欧州の歴史ある名車よりも高い評価を得ています。アメリカのJDパワー・アンド・アソシエイツ社が、15,000人を対象としてイギリスで実施した『自動車(新車)の顧客満足度に関する2006年版調査結果』では、トヨタのレクサスが6年連続で首位という高い評価を得ています。この順位は、1.品質と信頼性、2.車の魅力、3.アフターサービス、4.車の維持費という総合的観点から顧客満足度を評価したものですから、レクサスのブランドイメージや価格だけの評価というわけではないんですよね。

レクサスの成功を支えた4P戦略

その結果によると、第1位はレクサス(トヨタ自動車)で6年連続首位の座を維持している。100点満点に換算して87点であった。レクサスばかりか、国・地域別でみても日本車ブランドは最高で、上位10位以内にはレクサスのほかに、ホンダ(2位、85点)、トヨタ(4位、84点)、スバル(8位、82点)が入っている。その他の国・地域別では、欧州系が3ブランド(BMW、フォルクスワーゲン、ミニ)、米国系が2ブランド(ジャガー、ボルボ)、韓国が1ブランド(ヒュンダイ)である。

レクサスの米国市場参入戦略を分析すると、いかに基本に忠実かが分かる。マーケティング分野では、製品(Product)、プロモーション(Promotion)、販売チャネル(Place)、価格(Price)の4Pの視点をコアとして戦略を立案していく。レクサスはセオリーどおり、この4Pをきちんと連携させて攻めていったのである。

トヨタほど大規模な多国籍企業でなくても、製造・販売業を展開している企業の経営に関与している人であれば、このトヨタ躍進の原動力となった『4つのP=製品(Product)・プロモーション(Promotion)・販売チャネル(Place)・価格(Price)』を絶えず意識することは必要だと思います。ただ、安心・信頼・感動を実現するような高性能車を目指してきたトヨタが、「ハイラックスサーフワゴン」のリコール(回収・無償修理)放置事件を起こしたというのは非常に残念なことで企業の信頼に大きなダメージを与えたと思います。

徹底的な性能追求と安全検証で『世界最高水準の車』という製品(Product)を作るというのが、トヨタの企業命題であり存在理由だと思いますので、初心にかえって安全性に手を抜かない自動車生産に全力を注いで欲しいですね。幾ら素晴らしいデザインで画期的な機能がついている車でも、事故につながるような欠陥や故障があっては本末転倒で全てが無意味になってしまいます。ただ、紹介した記事にあるように、トヨタのクリエイティブな躍動感と洗練されたデザイン性を強調するプロモーション戦略(Promotion)はやはり素晴らしいものがあります。顧客がいつでも簡単にディーラーにアクセスできる販売チャネル(Place)の多角化、そして、高級感とお買い得感を両立させる価格設定(Price)に関しても、トヨタの企業競争力の強さを感じさせられる部分が多々あると思います。

トヨタのレクサスブランドは日本にも逆輸入で進出してきましたが、日本の高額所得者層や若手経営者層にも非常に強い人気があり好感度を集めているようで、僕の周りでも一定の年収がある人は新車でレクサスを選んでいる人が多いです。以前は、日本の経済社会で成功した人たちは、伝統的な威厳と存在感に満ちたイカツイ高級車が好きだったのですが、今ではレクサスのような『機能性・高級感・洗練されたデザイン・エコロジーを突き詰めたプレミアム』へと価値観が移ってきたといっていいでしょう。

先進的な地球環境に配慮した動力性能に美麗なデザインが同居するというのがレクサスの基本コンセプトだと僕は見ていますが、伝統的高級感にこだわらないという主張が、車種のシンプルな名前にも表れていると思います。セルシオでなくLSであり、アリストでなくGSであり、ソアラでなくSC、この『英語名から記号への転換』がレクサスブランドの魅惑的なクールさを引き立てています。派手さを愛す成金趣味や威圧的な自尊心を前面に出すような高級車というのは、趣味が悪いということなのかもしれません。

関連記事

テーマ : マーケティング
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

スポンサード リンク


最近の記事
カウンター

カテゴリー
Amazon Associates

月別アーカイブ
プロフィール

東雲 遊貴

Author:東雲 遊貴
現実とウェブに溢れる膨大な情報の海から、『重要で役に立つニュース』を紹介したり、『面白くて便利な情報』を記録したりしていきます。

e-mail:noble.desire@gmail.com

最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。