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2006.08.1502:08

東京・千葉・神奈川を襲った大規模な『首都圏大停電』、3時間で復旧するも東京電力の電力供給(安全管理)システムに課題残す!

昨日は、朝から東京都、千葉県、神奈川県など都市圏全域に及ぶ大停電の話題でニュースは持ちきりでしたが、クレーン船の乗務員のほんの僅かの不注意と判断ミスによって歴史に残るような大停電が起きるという珍事でもありました。

警察の調べではクレーンのアームを上げたまま航行して、高圧送電線に接触して停電を起こしたのは、「三国屋建設」千葉事務所(千葉県船橋市)という会社の380トンのクレーン船だそうです。そのクレーン船には、43歳の所長と30歳の操縦士が乗っていたそうですが、電線との接触事故を起こした瞬間にはここまで大規模な停電事故に発展するとは思いもよらなかったでしょうね。事故に関係した3人のうちの一人は、別のタグボートで作業していたそうです。

この大きなクレーン船は、川底に蓄積した土砂や汚泥を排除する浚渫(しゅんせつ)工事のために派遣されていたそうですが、普段は安全確保できるまでアームを上げてはならないという社内の規則を遵守して業務に当たっていたということです。

3人の供述では、首都圏に大規模な電力供給をしている高圧送電線があることを全く知らなかったために、注意義務を怠ってしまいアームを下ろさなかったということですが、大型船舶の運転・操作のミスは取り返しのつかない被害につながるという悪い例になってしまった観があります。クレーンのアームを上げる前には、徹底して上部と周囲の安全確認をするというのは、船舶に限らずクレーン付きの大型トラックでも常識的なルールですが、ベテランゆえにルーティンワークの油断が生まれたのかもしれませんね。

今回の事件は、東京電力に対する器物損壊罪や業務妨害罪に該当する可能性もあり、警察のほうで慎重に事情聴取と現場検証を進めていく方針だそうですが、ほんの僅かの油断からこの事故が起きたことを考えると『被害の規模・迷惑をかけた範囲・経済的な損害(これは賠償しきれるものではないでしょうが)』が余りにも大きすぎますね。

東京電力の説明によると、今回の『首都圏大停電』は、停電した戸数が東京都・千葉県・神奈川県の約139万戸(事業所などを含む)にものぼり、87年7月の気温急上昇に伴う約280万戸の停電に次いで過去2番目の大規模な停電になったようです。

送電が停止した電力ベースでは、約216万キロワットで、83年8月の神奈川西部地震のときの256・9万キロワットに次ぐ過去4番目の電力停止になったということで、その停電の範囲の広さと停まった電力の大きさを思わせられます。

大停電:想定外の幹線損傷、人口密集地を直撃

6本ある江東線の送電線は3本を張り替える必要があり、復旧は16日にずれ込む見通しだ。だが電力供給は事故後約3時間で復旧した。実は、5変電所には、柏崎刈羽原発(新潟県)や長野県などの水力発電所から電力を供給する「東京西線」からも電線がつながっている。東電は送電をこちらに切り替えて電力を復活させた。

電力中央研究所システム技術研究所の谷口治人所長によると、切り替え前に事故原因を調べ、送電を再開しても問題ないか安全を確かめる必要があった。この作業に3時間かかった。東電は、99年11月に自衛隊機が送電線を切断した停電以来、送電ルート変更のシミュレーションを重ねていた。これが奏功し、比較的スムーズに作業が進んだという。

三菱総合研究所エネルギー研究本部の神津明本部長は「需給バランスが不安定になり、送電網全体に影響が拡大する可能性もあったが、東電はうまくこなした」と語る。

今回の大停電を見て思ったのは、いろいろと批判は起きていますが『東京電力の復旧作業の迅速さ』でした。これだけ広範な地域に及んだ首都圏全域の停電を約3時間で復旧したのは、『想定の範囲外の事故』だったことを考えると東電の危機管理能力というか災害復旧機能は予想以上に高いと見ていいのではないでしょうか。

同時に、旧江戸川に架かる高圧送電線3本がショートした程度で、首都圏全域に大規模で致命的な停電が起こるというのは、『東電の電力管理システム』全体が脆弱ということでもありますね。

『電力の安定供給』と『緊急時の即時復旧』を実現できる電力供給網やシステム設計がこれからの電気会社の課題となるでしょうが、完全無欠のシステムや一切の脆弱性を排除した設計というのはありえませんから、『どんな大都市でも停電する可能性はある』という認識が国民にも求められるのかもしれません。

戦争による攻撃や大規模な地震被害でも受けない限りは、長期的な都市機能の消失は起きないと思いますが、現代の都市機能の利便性や快適性の大部分が電気のエネルギーに頼っていますから、「企業の停電対策」だけでなく「個人の停電に対する備え(心理的・物理的)」というのも重要だなと改めて考えさせられました。不幸中の幸いといえば、出勤通学の人が比較的少ないお盆休み中に今回の首都圏大停電が起こったことでしょうね。

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