スクエニが2007年に、ニンテンドーDS向けの『ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人』とWii向けの『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』を発売!ハード市場における任天堂の一極化?
体感型の画期的なゲーム機Wiiが驚異的な売上げを記録している任天堂に、更なる追い風が吹くことになりそうなニュースが舞い込んできました。スクウェア・エニックスが携帯型ゲーム機のニンテンドーDSのソフトとして、『ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人』を開発していることを明らかにしました。今年の年末12月28日には同じくドラクエシリーズの『ドラクエモンスターズ ジョーカー』が発売されるので、ドラクエマニアな人にはこれからプレイするのが楽しみなゲームが次々に市場に出されてきますね。
任天堂とスクエニが強力なパートナーシップを組んで化け物ソフトのドラクエシリーズを発売することによって、SONYのプレステ3を中心とするゲーム事業分野はいよいよ苦境に立たされることになります。ドラクエⅨは2007年中に発売予定だということですが、ドラクエの発売は延期されるのがお約束なので、発売日に関してはそこまで期待せずにのんびり待つのがいいかもしれません。
僕が小学生の頃(1986年5月27日)に発売されたファミコン版の『ドラゴンクエスト』からもう20年も経ったのかと思うとドラクエシリーズへの感慨もひとしおですが、ドラクエⅠの時にチーフプロデューサーをしていた堀井雄二(ほりいゆうじ)は、今でもドラクエの制作に携わっていたんですね。堀井雄二はシナリオ・ゲームデザイナーという役職でドラクエⅨの開発を行っているそうですが、ドラクエのⅠやⅡの復活の呪文で彼の名前の入った呪文を入力するとかなりレベルの高い状態からプレイできた懐かしい記憶があります。
それにしても、ミリオンヒットも確実と言われるドラクエⅨを、携帯型で余り画質のよくないニンテンドーDSで発売するとは意表を付かれました。ドラクエシリーズそのものは現在までで、世界で4000万本を売り上げていますが、2007年に『ドラクエⅨ 星空の守り人』が発売されれば5000万本近い売上げに迫る可能性も出てきますね。現在、ゲームのハード市場の売れ筋の主軸は、(圧倒的な人気を得ているWiiは例外として)据置き型ハードから携帯型ハードへと急速に転換していますから、ニンテンドーDSの普及度合いと人気を考えるとドラクエをDSで売ってみたいというスクエニの狙いは分かります。
さらに拡大するドラクエワールド――「ドラゴンクエストIX」をニンテンドーDSで発売現在まで「ドラゴンクエスト」シリーズは、第4作「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」までをファミリーコンピュータ向けとして発売。その後はスーパーファミコン、プレイステーション、プレイステーション 2と対応ハードを変え、現在第8作「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」まで発売されている。また、携帯ゲーム機や携帯電話アプリとしてもリメイクされ、「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズや「不思議のダンジョン」シリーズ、「スライムもりもりドラゴンクエスト」シリーズなどの外伝的作品も多数世に送り出されている。
今年12月28日にはニンテンドーDSで「ドラゴンクエストモンスターズジョーカー」が、2007年には任天堂の携帯ゲーム機家庭用ゲーム機Wiiに対応した「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」(以下、「ドラクエソード」)が発売されることになっている。まずは広がるドラクエワールドの紹介として、「ドラクエソード」のプロデューサー 市村龍太郎氏も壇上に招かれ上記2作品について説明した。
そして、スクエニが大きな営業利益を上げようとしてDSに参入することは、結果として、ゲーム業界における任天堂の覇権をより強化することになると思います。WiiとニンテンドーDS、そして、ニンテンドーDSの後継機種によって、ゲーム事業分野における任天堂の一極支配が確立するかもしれませんが、WiiとDS以外のハードを売り出しているPS3のSONYやX-BOX360のマイクロソフトにももう少し奮起して魅力的なゲームを開発して欲しいと思います。
しかし、携帯型ゲーム機のマーケットにおけるニンテンドーDSの絶対的優位は今後5年間くらいはゆるぎないでしょうし、DSのライバルとしてPSP(プレイステーションポータブル)は余りにも頼りないというか消費者を惹きつけるソフトが乏しいんですよね。人間の五感という感覚を使ってライトなユーザでも楽しめるDSの「タッチジェネレーション」は本当に衝撃的なもので、それまでゲームに見向きもしなかった主婦や中高年層を上手く取り込みました。
ハイビジョンの映画なみの高画質を誇るゲームよりも、友達と一緒に気軽に遊べる面白いゲームをという傾向は暫く変わらないでしょうから、オンラインゲームの面白さも十分に取り入れられるニンテンドーDSはやはり強いです。ドラクエシリーズは、ファイナルファンタジーシリーズと比べると、以前のシリーズからそこまで映像のクオリティにはこだわっていませんから、PS3で発売するアドバンテージを見出せなかったのだと思います。
しかし、SONYからすると人気ゲームメーカーのスクエニから尻尾を向けられるのは、本当に手痛い打撃であり悔しい思いをしているでしょうね。ドラクエの魅力はハイクオリティな映像の質というよりも、鳥山明原作のコミカルで生き生きとしたキャラクターと分かりやすいストーリー展開にありますから、アクションの要素をふんだんに取り入れたというDSのドラクエⅨがどんなゲームに仕上がるのか本当に楽しみです。
ドラクエは2007年にDS向けの『ドラクエⅨ 星空の守り人』だけでなく、Wii向けの『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』を発売しますが、このドラクエソードはWiiリモコンを剣や斧といった武器に見立てて、実際に敵を切り倒す爽快感を味わえるゲームだそうでこれもなかなか面白くて期待できそうです。
DSの『ドラクエモンスターズ』もモンスターを仲間にしたり配合して育成したりできるので、友達とのWi-Fi対戦をしたいゲーマにはお薦めのゲームですね。モンスター育成型の対戦ゲームは昔からあるけど、やっぱりドラクエのモンスターは、ポケモンのモンスターと同じくらいに愛着と知名度があるから、ドラクエファンにとっては溜まらない魅力があると思います。
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