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2007.01.2401:44

『発掘!あるある大事典2』の納豆ダイエットに関する捏造問題:マスメディアが取り扱う“科学的根拠”の信憑性!?

関西テレビ(大阪市北区)制作のバラエティー番組『発掘!あるある大事典2』で紹介された『納豆ダイエット』の捏造事件が大問題へと発展して、番組が打ち切りになることが決定したようですね。関西テレビから番組制作を受注した番組制作プロダクション「日本テレワーク」(東京都品川区)の古矢直義社長も引責辞任する方針が決まりました。

僕自身は、『発掘!あるある大事典』は数えるくらいしか見たことがないのですが、この番組を『科学的根拠のある健康法(民間療法)』と信じきって見ていた人にはショックな事件だったと思います。商品が納豆なので、金銭的な損失は数百円から数千円で大したことはないかもしれませんが、『正しいと信じていたのに騙された』という心理的な怒りや不満、テレビ局への不信は相当に大きいと思われます。

もちろん、納豆は通常の自然食品なので、多少食べ過ぎても健康被害が出るとは思えませんから、今回の「あるある捏造事件」の問題の本質は、『マスメディアの倫理観・マスメディアで取り扱う科学の信憑性』に収斂していくのだと思います。要するに、視聴率を取って話題を作るためだったら何をしてもいいのかということであり、実質的な被害がなければ科学的な数値データや研究者の証言を捏造してもいいのかということですね。僕は、自然科学とバラエティ番組の組み合わせに対しては、初めから『適当な科学的基準にもとづく番組だろうな』という先入観をもって見ることが多いのですが、バラエティ番組で「科学的根拠(統計学的なデータ)」を強調する場合には「説得力を増すための宣伝文句」として解釈したほうがいいかもしれません。

健康食品やサプリメント(栄養補助食品)に関しても、プラセボ二重盲検比較臨床検査のような厳密な科学的根拠があるとは考えられませんから、『運が良ければ効果がある(健康にある程度の効果がある)』というくらいに認識したほうがいいかもしれません。癌やアトピー、動脈硬化、高血圧、糖尿病がすぐに治るとかいうような健康食品のキャッチコピーは、誇大広告の部類(薬事法にひっかかっている可能性が大)に入ると思いますので、現代医学で治せない難病や慢性疾患の場合に、プラセボ効果(偽薬効果)を期待して飲むというのが実情でしょうね。

効果、ウソだとは/売り切れで悲鳴(その1)

番組で「DHEA(ホルモンの一種)を増やすのに必要なイソフラボンの量は納豆2パック分に相当」「血液中のイソフラボンを一定レベルに保つには、朝と晩に分けて食べるほうが効果的」などとコメントした昭和女子大栄養科学系講座の中津川研一教授。毎日新聞の取材に「番組の構成は事前に知らされておらず、一般的な効能などを自分が知る範囲でコメントした」と説明する。

だが、これに基づき行われた実験結果は架空のものだったと今回判明。中津川教授は「放送を見て、予想通りの結果が出たと思っていたが、ねつ造と知り驚いている。放送前にチェックする時間はなかった。本来はそうしなければならないのだろうが、私も含め怠っていた」と話す。

また、納豆の発酵過程で増えるポリアミンに「基礎代謝を高める効果がある」とコメントした千葉大大学院薬学研究院の五十嵐一衛教授は「納豆は健康によいと考えているので協力したが、こうした問題があるなら今後は出演できない」と困惑する。

かつて、堀江貴文被告が率いるライブドアが、フジテレビ(ニッポン放送)を買収してテレビ放送事業に参入しようとしたときに、既存のテレビ局は『テレビは社会の公器』だから誰でも放送事業をしていいわけではないと反論しました。しかし、既存のテレビ局に対しても、『公共放送のあり方・メディアの情報の信頼性(真実性)』に対する疑念はますます強まっていますから、自分たち自身が『社会の公器としての責務と使命』を再認識する必要があると思います。

新聞やテレビといったマスメディアがいつも正しい情報ばかりを流すわけではないというのは、インターネットが普及した情報化社会では常識のようになっています。しかし、まだまだ中高年の人たちの中には『マスメディアが間違ったことを平気で放送するはずがない』という信念を持っている人が多く、マスメディアの番組やテレビ広告は大きな影響力を持っています。『新聞に書いていたから事実だろう、テレビで言っていたからほぼ間違いないだろう』といった推測は、中高年の人だけでなく若い人たちもしてしまうことがありますから、実際には『テレビ・新聞を批判的に見る癖』を身に付けるのは意外に難しいのかもしれません。

バラエティや健康番組には疑惑のまなざしを向ける人であっても、事実報道を原則とするニュース番組の内容自体を完全に疑って見る人は殆どいないでしょう。例えば、イラク戦争があったと報道しているのに、『本当はイラク戦争なんてなかった』と考えながら見る人は通常いませんし、『ニュースは、虚偽や創作ではなく、基本的に事実を放送するもの』という認識は社会に共有されています。つまり、ニュースや気象情報に関しては、どっきり放送みたいなものをしてはいけないという倫理を僕達はほぼ無条件に信頼しています。

しかし、マスメディアの情報を完全に無視して日常生活を送ることが実質的に不可能な以上、僕達は自分たちで、マスメディアの情報を適切に取捨選択していかなければなりません。一昔前に流行ったキーワードである『メディア・リテラシー』が、ウェブの普及した現代社会ではますます重要になっていますね。社会世論に対して大きな影響力を持つテレビ局は、視聴率至上主義に毒された放送倫理をもう一度検証して、『視聴者に正しい情報』を送り届けるという責任を果たして欲しいと思います。

ニュースや報道番組に限って言えば、基本的に、一次情報を握っているマスメディアをある程度信用せざるを得ないわけですし、『意図的な欺瞞・捏造・改竄』で視聴者をあざむくような放送はやはり許されないと思います。最後に、今回の『発掘!あるある大事典のでっちあげ騒動』では、『納豆ダイエット』というダイエット方法の効果を偽って、『科学的根拠がないのにあるように見せかけた』という倫理観の欠如が問題視されているわけですが、現段階では、『納豆のダイエット効果は科学的に検証されてはいない』とは言えても、『納豆のダイエット効果そのものがない』とまでは断言できない点には注意が必要です。

科学というのは、仮説理論を検証して正しいか正しくないかを証明する学問ですから、今回の納豆に限らず科学的根拠を利用して番組に説得力を持たせたいならば、『検証実験を行って客観的データを取り、仮説が正しいか否かを判断する』という科学的手法を守って番組を制作しないといけませんね。『データの改竄・やらせの実験・研究者の証言の捏造』を防ぐ為には、科学者の名誉がかかった第三者機関(監査機関)を設立して、その番組の科学的根拠を追試して貰うのがいいのでしょうが、そこまですると番組の制作予算が膨大になりますね。結局、プロデューサーやディレクター、下請け会社のスタッフなど現場の人たちの役割と責任を明確化して、捏造や改竄などの不正があれば厳しい処分(業界からの排除・謹慎処分)を課すという方策しかないのかもしれません。

ダイエットに関する健康食品やダイエット法のトラブルに関して言えば、消費者一人一人が『楽してダイエットできる魔法のような方法など存在しない』という厳しい事実を直視することが必要でしょう。健康食品やサプリメントを摂取するだけで痩せるというような話は虚偽であることが多く、どんなダイエット法でも『運動内容・食事内容・睡眠時間の調整』という原理原則を守らないと効果はでないと思います。

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テーマ : あるある大事典
ジャンル : テレビ・ラジオ

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