ソフトバンクの大幅な増収増益を受けて株価が上昇基調!ソフトバンクモバイルが原宿に24時間営業のメガショップを展開!
ソフトバンクモバイルが、東京・原宿に世界最大規模で24時間営業の携帯電話メガショップを出店したということですが、原宿で売り場面積が532平方メートル、カウンター数が100カ所(当初は71カ所)の携帯電話ショップをだして利益が上がるのかが疑問ですね。
今のソフトバンクは、携帯事業だけじゃなくポータルでも調子がいいようなので、多少の出費は宣伝広告効果を考えれば惜しくないのでしょうが……。ただ、この原宿にできたソフトバンクの携帯電話メガショップは、年中無休の24時間営業で開店していますがいつでも携帯の新規購入や機種変ができるわけではないようですね。
携帯の新規契約受付は午前10時から午後9時までで、MNP(番号ポータビリティ制)や機種変の受付時間は一時間くらい短いようなので中途半端な観は否めないのですが……そもそも真夜中や明け方に携帯電話を購入しに行く人の需要は極めて小さいので、利益ベースには乗ってこないでしょうね。コンビニでさえ深夜の時間帯はそれほど多くないので、携帯電話しか売っていないソフトバンクに夜中の3時とかにどれくらい客が集まるのかなあという感じはあります。夜中は基本的に端末の使い方の説明とか修理受付とか、電池パックやグッズの販売とかに限定されるみたいですね。
ソフトバンクの2007年3月期の第3四半期(2006年4~12月累計)の連結決算が大幅な増収増益になったことを受けて、ソフトバンクの株価も上昇に転じているようですね。売上高が1兆8223億円(前年同期比2.2倍)、営業利益は1972億円(同7.1倍)、経常利益は1116億円(前年同期は22億円の赤字)、純利益は219億円(前年同期比23%増)ということで、決算書の数字を見る限り、ソフトバンクの事業は全体的に順調ですね。
営業利益の半分以上が携帯電話事業からということなので、ボーダフォンの巨額買収は結果として吉になったということでしょうが、今後何処までシェアを拡大できるかによってソフトバンクグループ全体の評価が大きく変わってきそうです。
最近、NTTドコモとauでは端末の販売代理店に支払う『販売奨励金』が問題になってきていますが、ソフトバンクはスーパーボーナスという名称で端末の割賦販売制度を実施しているので、販売奨励金の問題を一番早くクリアしそうな印象があります。人間の心理として月額数百円くらいなら払ってもいいかという部分があるので、スーパーボーナスはその人間心理の弱さをついた分割払い制度といえるでしょう。ナンバーポータビリティ開始直後には、『0円の表示が有利誤認に当たる』として誇大広告を公取委から指摘されたり、システム障害で機種変がスムーズにできなかったりしましたが、そういったトラブルがあってもなお、ソフトバンクの新規加入者数の純増が続いているのは凄いなと思います。
ソフトバンク、“勇み足”も業績伸長で株価上昇に拍車孫正義社長は決算発表説明会の席上、携帯電話のナンバーポータビリティ制度について、「当初は我々が草刈り場となり他社から顧客を奪われるという前評判が高かったものの、実際は順調に顧客数が伸びている。携帯電話は儲かると感じていたが、業績の面でも反映された」と語り、同社が順調な滑り出しをみせていることを強調した。移動体通信事業において重要な経営指標となる総合ARPU(加入者1人当たりの月間売上高)においては、5560円と半年前のボーダフォン時代の 5840円に比べて4.8%低下した。しかし、同期間にKDDIが6.9%、NTTドコモも3.6%とそれぞれ低下していることを考慮すると、懸念材料とは言えない。むしろ、月額基本料金やパケット定額料金が最大2カ月間無料になるキャンペーンを展開した割には低下率が軽微だったと言えそうだ。
同社の株価は業績伸長などを背景に2007年に入ってから上昇基調を強め、2006年末12月29日(大納会)安値の2305円から約1カ月後の2月2日には2006年10月高値の2790円を突破。2980円まで約30%と急上昇している。さらに、2月9日申し込み現在の同社株の東証信用残高は、売り残高4831万株、買い残高3992万株で信用倍率は0.83倍と売り残(将来の買い戻し需要)が大幅に買い残を上回り、信用需給の面でも株価の先高感が強まっている。当面は2006年4月高値の3590円が目標になりそうだ。
IT関連株は値下がりしだすと一気に落ち込んでくるので、ソフトバンク株の大量取得はお薦めできませんが、余剰資金でIT株を楽しんでいるような人であれば、今のソフトバンク株は買いでしょうね。少なくとも、年末の段階でソフトバンク株を買いためていた人は、今売り抜けても相当な利益があるわけで、ソフトバンクの携帯事業がどこまで安定的に伸びるのかを見極めることがポイントになってきますね。半年単位で大きく下がることはないような気もしますが、株式市場は予測不可能な部分もあるので先高感があるというのは少し怖いですね。ソフトバンクを応援するつもりで余っている資金で買うのであれば、半年くらい保有してみると流動性があるので面白いかもしれません。最近の株は、中国市場の需要を受けて、旧態的な鉄鋼・機械・といった製造業関連の株も勢いを盛り返してきていますが、中国に全面的に依存しているという意味で、新日鉄を筆頭とする鉄鋼株のほうがIT株より手が出し難い感触があります。
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テーマ : SoftBank(ソフトバンクモバイル)
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