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2007.02.2109:06

再生医療の進歩で、「失われた自分の歯や毛髪」を再生できる日はくるのか?東京理科大と大阪大がマウス実験で歯と毛の再生に成功!

病気や怪我で失われた器官(部分)をバイオテクノロジーを用いて再生しようという『再生医療』の研究(実験)には以前から注目が集まっていますが、東京理科大と大阪大の共同研究グループがマウス実験のレベルで大きな研究成果を上げたようですね。再生医療というのは、「万能細胞」とも呼ばれるあらゆる組織・器官に成長する可能性のある幹細胞(stem cell)を用いて、『特定の臓器(器官)』を作成しようとする医療で、臓器移植医療に革命的な進歩をもたらす研究技術分野として注目されています。

ただ、『目的とする臓器・器官』を作成するためには幹細胞という原料が必要であり、初期の胚(受精卵)から取り出される胚性幹細胞(ES細胞:Embryonic Stem Cell)を研究に使う場合には、『発生初期の受精卵(ヒトの原形)』を実験に使ってもいいのかという生命倫理学的な問題点が指摘されることもあります。受精卵が殺してはいけないヒトであるのか否かという倫理的な疑問は、日本では余り問題になりませんが、キリスト教的な倫理観の強い欧米では敬虔な信仰心を持つ人ほどES細胞の使用に抵抗感を感じるようです。

再生医療の実験に利用可能な幹細胞には、受精卵から採取する「ES細胞(胚性幹細胞)」だけでなく、成体の人間から採取する骨髄性幹細胞などの「成体幹細胞」もあるのですが、ES細胞のほうがいろいろな臓器へと変化する「万能性」が高いので、成体幹細胞よりもES細胞のほうが再生医療に向いていると考えられているようです。再生医療とは、万能細胞の『形態・機能の分化』をコントロールすることで、『目的の部位(臓器・器官)』を作成して移植医療などの先端医療に応用することですから、万能細胞の可変性と自由度が高ければ高いほど利用価値が高いといえます。

東京理科大と大阪大の共同研究グループが行ったマウス実験は、歯と毛髪を復活させようとする実験であり、この再生医療がヒトに対して応用可能になれば、極めて大きなビジネスチャンスを生み出し、ベンチャーファンドの巨額な投資マネーが流れ込んでくるでしょうね。アートネイチャーやリーブ21を引き合いに出すまでもなく、「ハゲや薄毛の悩みを解消するサービス・医療」というのは非常に大きなマーケットをもっており、ハゲ(薄毛)が完全に回復するのであれば高額な料金を払ってもよいという顧客は大勢います。

現在は、植毛やカツラが主流ですが、再生医療が実用化すれば『自分の髪』が元通りに戻るわけですから、恐らく植毛やカツラ、時間のかかる発毛よりも需要が大きくなるでしょう。美容整形などに近い分野なので、保険適用は難しいかもしれませんが、その技術が整形外科や皮膚科などの臨床医に普及すれば、それほど高くない料金で気軽に髪の毛を再生できる時代がくるかもしれませんね。そうなると、和田アキ子のCMしてるリーブ21や横峯親子がCMしてるアートネイチャーは経営的に困った状況になるかもしれませんが……。

東京理科大と大阪大の共同研究グループは、歯を再生したり、薄くなった毛髪の復活に道を開く新たな治療法の技術開発に成功した。マウスによる実験では、正常な歯と同じ構造の歯を100%の確率で再生し、何度繰り返しても同じ結果を得られた。毛の実験でも毛が発生し、伸びることを確認したという。これまで歯の組織の断片をつくったり、歯の再生確率が20%程度の技術は開発されていたが、確実に再生できる技術は世界で初めてとしている。

研究グループリーダーの辻孝東京理科大助教授は、「歯の再生を人間で実際に行うにはまだ時間がかかるが、毛髪の再生は5年以内にできそうだ」としている。今後、医学系研究機関などと実用に向けた研究に入る計画で、歯や毛髪の再生のほか、肝臓や腎臓などの臓器に応用し、人工的に臓器をつくる再生医療への発展が期待されている。研究には、東京理科大再生工学研究センターの辻助教授、友岡康弘教授、阪大院歯学研究科の斎藤正寛講師らが参加。成果は、世界的な科学誌「ネイチャー」の専門誌「ネイチャーメソッズ」オンライン版に18日(米国時間)掲載された。

僕としては、今のところ薄毛の不安はないので、歯の再生医療のほうに魅力を感じますね。銀冠をかぶせているような歯を、完全な永久歯と交換できるような再生歯科医療があれば、ある程度高い料金であっても利用したいなと思いますが、その場合は抜歯が必要になってかなり痛みを伴う治療になりそうなので微妙ですね。3年くらい前に上の親知らずを両方抜いた時には、麻酔が効いていたのか全く痛みを感じず抜歯できたので、抜歯そのものへの恐怖はそれほどないのですが。

今回の実験では、マウスの胎児から利用する組織を採取したが、人間で実用化する場合は、「成人の口腔(こうこう)内の粘膜から組織を採取したり、治療を受ける本人のおやしらず歯を保存しておいて、それを利用するなどの方法が想定できる」(辻助教授)としている。

審美歯科で歯を綺麗な白色にするホワイトニングをしたいと思う人は結構いますが、そういったホワイトニングをする場合にも土台となる歯がある程度健康でないと意味がないですし、入れ歯・差し歯の中高年や老人が『自分自身の歯』をもう一度再生できるとなると相当に大きな需要がありそうです。セラミックとかラミネートベニアとかは確かに芸能人なみの美しい歯にはなりますが、人工物であって自分の歯ではないですから、自分自身の歯で食事をする楽しさ、美味しさはやはり得られないといいます。

再生医療の進歩によって、入れ歯・差し歯・インプラントでない自分の歯をいつまでも維持できる「夢の歯科医療」が実現すれば、正に大きな歯科医学の進歩となります。事故や病気などで切断した腕や脚、指を再生するというような『本当の再生医療』が実現する可能性は薄そうですが、その場合には、切断面を再接合可能な状態に持っていける技術の開発がネックになりそうです。

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