Googleとドミノ・ピザが環境保護に貢献するハイブリッド・カーの普及を促進!家庭用コンセントから充電できるプラグイン・ハイブリッドカーの研究開発を計画するフォード・モーター!
地球温暖化による生活環境悪化や異常気象などが問題になっていますが、地球温暖化の原因として最も大きいのが、石油化石燃料の使用による『温室効果ガス(CO2=二酸化炭素)』だと言われています。学者によっては温暖化は『地球の周期的な気候変動』で、人間の文明活動や石油燃料の使用による温暖化の影響は極めて小さいという意見もあり、数十万年のスパンで見れば地球は氷河期に入るので特別な心配は要らないという声もあります。
しかし、数万年とか数十万年のスパン(期間)というのは、多くの人にとって「遠い想像の彼方(かなた)」なので氷河期の問題というのは余り現実味がありません。自分や自分の孫の世代くらいまでは快適な地球環境を守りたいということで、地球温暖化(自然環境保護)に出来るところから取り組もうという動きが出てきているわけですね。
最近は、巨大な資金力を持つ世界的な大企業も自然環境保護や地球温暖化対策に熱心に取り組んでおり、株式市場などでもそういった企業の慈善的な環境保護活動が評価されることもあります。国や地域、地球全体のために「企業の持っている資本力」を用いるという姿勢は、企業の「CSR(企業の社会的責任)」として認知され始めており、エコロジーを無視した経済活動(森林伐採や乱開発など)には批判も強まっています。無論、飽くまで利益を確保しながら「出来る範囲」で環境保護に努力しているというだけなので、「まだまだ不十分」という意見もありますが、本来企業が営利だけを目的としていたことを考えると大きな進歩ですね。
検索エンジン最大手で、莫大な時価総額を誇っているGoogleも、慈善プログラム「Google.org」を通してプラグイン・ハイブリッド車の普及に大きな貢献をしています。温室効果ガスの排出量と石油依存を減らすための取り組み「RechargeIT」を促進しており、石油を出来るだけ使わない電気自動車の開発にも支援をしているようです。Google社員にプリウスを格安で利用できる「Google Fleet」というカーシェアリング・プログラムを提供しているということで、環境に優しい車を利用すれば経済的にも得をするという仕組みを作り上げています。最近では家庭用コンセントでバッテリーを充電するプラグイン・ハイブリッド車のプリウスも開発されていて、『平均74マイル/ガロン』という素晴らしい燃費水準を実現しています。
現在でも、トヨタはプリウスだけでなく、クラウンやハリアーにもハイブリッド車のグレードを用意していますが、これから数十年先には、殆どの車がガソリンと電気の両方を動力源とするハイブリッド車になると見られていますね。後は、未来の自動車技術として水素電池の研究開発も精力的に行われていて、これはしばらく実用化は無理そうですが、いずれはハイブリッド車以上のエコロジー・カーとして登場してくるかもしれません。Googleは、膨大な数のサーバを稼動させる電力も『自然の太陽光』などを供給源としたい考えを持っているようで、出来るだけ「温室効果ガスの二酸化炭素」を出さずにビジネスを展開していくことを目指しています。Google本社には『1.6メガワットの発電量』を誇るものすごい数のソーラーパネルが設置されていて、この発電量は一般家庭の1000世帯分の利用料に相当するということです。
宅配ピザで有名なドミノ・ピザも、石油資源を節約するために「家庭用コンセントで充電できる三輪車」の開発と販売に力を入れ始めているということです。ドミノ・ピザが販売する3輪電気自動車「XEBRA」は、4ドアセダンタイプの「Xebra Sedan」と2ドアトラックタイプの「Xebra PK」がありますが、10,000ドルの低価格で電気三輪車が買えるので安いですね。
110V/220Vの家庭用コンセントから充電できるというのが魅力であり、今後も家庭のコンセントで充電できるタイプの「プラグイン・ハイブリッドカー」が自動車市場で大きな注目を集めてきそうです。ただプラグインの欠点として、「家庭の電気代がかなり高くなる」ということと「充電するのに何時間もの時間がかかる」という問題があるので、一般に普及するまでにはまだ改良の余地がありそうです。
アメリカの大手自動車メーカー、フォード・モーターも、南カリフォルニア・エジソン(Southern California Edison)と提携して、家庭用コンセントから充電できるプラグイン・ハイブリッドカー「PHEV」(Plug-in Hybrid EV)の共同開発を進めているようで、これから石油価格の高騰などのリスクが上がれば、日本のメーカーもプラグイン・ハイブリッドカーの開発研究に本腰を入れてくるかもしれません。
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