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2007.09.1913:50

“リタリン”の不適切処方でクリニックに立入調査!『診察無しの処方箋の郵送』の問題と増え続けるリタリン依存!

“リタリン”の不適切処方でクリニックに立入調査!『診察無しの処方箋の郵送』の問題と増え続けるリタリン依存!

1ヶ月ほど前の記事で、mixi内部でリタリンを密売して捕まったユーザがいるというニュースを紹介しましたが、今度は精神科クリニックでの『診察なしのリタリンの処方箋の郵送』が問題になり東京都の立入検査が行われたようです。医療法違反の疑いで東京都などの立ち入り検査を受けたのは「東京クリニック」(伊澤純院長)という医院らしいのですが、患者の症状や状態を観察せずに患者の要求に応えて『無診察の処方箋郵送』を行っていたというのが、医療法違反に当たると見られています。

伊澤純院長については、過去に女性患者に暴行を働いて傷害罪の有罪判決を受けたなど幾つかの前科も指摘されており、『精神科医の暴行について』の記事に詳細が書かれています。この事件の背景には、医師の医療倫理や資格認定、患者の適正な診療態度の問題も横たわっているようです。

常識的に考えれば、診察・治療せずに薬だけを患者の要求で処方するのであれば、法的に認可される医者やクリニックは必要ないとなるわけで、やはり、『診察無しの処方薬の処方』には問題があるでしょうね。確かに、『副作用の少ない薬』であれば別に医師の診察や処方は要らないのではないかという意見はあり、その意見を取り入れる形で『医薬品の規制緩和』が進んでおり、少しずつ薬局以外のコンビニなどで買える医薬品も増えています。以前であれば、医師の処方箋がなければ手に入らなかった、H2ブロッカー(ガスター)の胃薬とかステロイドの塗り薬とか睡眠導入薬とかが、今では薬局で誰でも簡単に買うことが出来ます。しかし、効果に対する副作用が強い薬品や医師による観察や診断が必要な薬品に関しては、現在でも薬局やコンビニで買うことはできず、薬剤師のみの判断によって販売することも出来ません。

東京クリックが不適切処方をしたリタリン(塩酸メチルフェニデート)というのは依存性の強い向精神薬で、通常は重症のうつ病やADHD(注意欠陥多動性障害)、ナルコレプシー(眠り病)などを適応症として処方される薬です。しかし、リタリンは「精神覚醒剤」に分類されていて違法薬物の覚醒剤(アンフェタミン・メタンフェタミン)と類似した化学構造をもっていることから、安易に疲労回復や気力・意欲増進、集中力強化を目的として飲みたいという人が増えているようです。もちろん、リタリンを医師の診察・処方を受けた人以外が飲むことは違法ですし、正規の病院を介したルート以外で手に入れることも禁止されていますが、何より、リタリンには強い副作用と依存性があるので安易に服用することは危険性が高いですね。

リタリンの乱用や依存によって、精神病に近似した幻覚・妄想・錯乱などの激しい精神症状が出ることもありますし、衝動的な自殺念慮が発生することもありますから、やはり医師の継続的な観察と助言を受けながら飲むというのが基本なのですが、最近は診察をしても『患者の要求に従って処方する』という医師が増えている状況があります。医療がサービス業化している現状では、患者が『何が何でもその薬がないと症状が収まらない、ダメなら他のクリニックに行く』といえば、医師はその薬を出さざるを得ない状態になりやすいのかもしれませんが、医師はやはり自分の専門知と判断力に依拠して『患者の回復・安全・依存性を考慮した処方箋』を書くという原則を貫くべきだと思います。

しかし、市場原理が医療にダイレクトに働くと、『求めに応じてすぐに薬を出してくれる医師のほうが良い医師だ』という評判が広まりやすく、自分の意志と判断を貫く医師は安全性は高くても『欲しい薬を出してくれない使えない医者・頑固な医者』という悪評が立てられやすいという面はあるかもしれません。

昔は、良識ある医師は、よほど重篤な症状でないとリタリンを簡単には処方しないという感じがありましたが、現在のリタリン依存症やリタリンからみのトラブルを見ると、診察せずにリタリンを処方するまではいかなくても、患者がクリニックにまで来ればリタリンを処方するという医師は多いのではないかという印象がありますね。リタリンは、向精神薬の中でもっとも管理の厳しい第1種に指定されているのですから、より適正な処方と厳重な管理に心がけて欲しいと思います。安易な処方箋や診察なしの処方箋には問題がありますが、慢性疾患で何年間も同じ処方箋をもらっている人などからすると、確かに郵送で処方箋を送って欲しいというようなニーズはあるでしょうね。

リタリンのような依存性や副作用のある薬剤はともかくとして、慢性疾患の維持療法などに使う薬剤に関しては『処方箋の郵送サービス』が新たな規制緩和として出てくるのではないかという予感もあります。病院や医師の側からすると、定期的に身体や精神の状態を観察しないと薬を出すのが怖いという事情もあるでしょうが……東京クリニックの不適切処方は、初診の段階から医師が診察に対してやる気がなさそうだったみたいなので、単純に『毎回の診察の手間』を省きたかったというだけの理由ではないかと思いますが、丁寧に患者を診察する気がないのにクリニックを開業しているというのは問題でしょうね(販売薬を売るだけの薬局であればいいのでしょうが)。

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