三菱自動車が10代目となる「ランサーエボリューションⅩ(ランエボⅩ)」を発売!
三菱自動車が10代目となる「ランサーエボリューションⅩ(ランエボⅩ)」を発売!
三菱自動車が10月1日に、新型スポーツセダン「ランサーエボリューションX(テン)」(排気量2000cc)を発売しましたが、少し前までランエボのⅤかⅥが発売されている感じだったのに既に10代目のランエボが発売されていたのに驚きました。ランエボは他のスポーツカーと比較するとモデルチェンジの周期が異常に速いわけですが、WRCのモーターレースが好きな人などには根強い人気のある車で圧倒的な動力性能を誇っています。
ランエボとかエボⅢとかいった呼ばれ方をすることが多いのですが、ハイパワーのターボエンジンを搭載していて、とにかく速く走って機敏に旋回するという車の「走るパフォーマンス」に特化した車で、快適な乗り心地や気軽な運転にこだわっている人にはかなり厳しい車ですね。しかし、三菱のランエボとかスバルのインプレッサに乗っている人だと、クラッチ操作に重厚感のあるMT車じゃないと車を運転している気分にならないという人もいます。
あまり運転が得意じゃなくて普段ATしか乗っていない人が、ランエボやインプレッサ、ホンダのS2000などにいきなり乗るとかなりの確率でエンストするか坂道で緊張感に襲われることもありますが、スポーツカーのMTは乗りなれてくるとATにはない「運転する楽しさ・カーブやUターンでの切れの良さ」があります。絶対にATじゃないとダメという人には、ランエボにもGT-Aというオートマバージョンが準備されており、これでも馬力が272馬力くらいあるので十分に速い車として仕上がっています。GT-Aは、デザインでは普通のランエボよりちょっとおとなしめな感じですが。
初代のランエボⅠは、形式名"E-CD9A"で1992年にWRC参加を目指して販売開始されたのですが、この時点では現在のようなシリーズ化が明確に意識されていたわけではないようです。1993年のランエボⅡくらいからWRCでの活躍が目立ち始め、1995年のランエボⅢになって一般的にもかなり知名度の高いスポーツカーになりました。公道レースを題材にした人気の漫画「頭文字D」(アニメ頭文字D Second Stage)で主人公の藤原拓海を破った須藤京一の愛車として描かれたことで人気が上がった面もあるかもしれません。ランエボⅧからは、海外市場にも正式に輸出が開始され、世界的なラリーカーとしての地位を固めてきました。
「ランサーエボリューションⅩ(ランエボⅩ)」は、デザインではⅨよりもちょっとシックになってヘッドライトが細く釣りあがった感じになっています。リアデザインは、ホンダのアコードとかインテグラのような雰囲気を持っている感じがしますが、全体として派手さを抑えてスマートにデザインをまとめてきた印象を受けますね。ランエボⅩでは、変速機を改良してスムーズな加速感を実感しやすいようにし、ブレーキや駆動力を車輪ごとに独立して制御するシステム「S-AWC」を新たに採用したということです。
S-AWCというのは、車の走行状態をセンサーで自動的に検知し、あらかじめプログラムされた理想的な走行とのズレがあればそれを自動で修正してくれる機能ということですが、これは自分自身で運転したいという人にはちょっと余計な感じもします。プログラムするというのがどういった操作なのかは分かりませんが、理想の走行ラインみたいなものとのズレを自動修正するような機能のようです。価格帯は299万7750~375万600円となっており、若年サラリーマンだけでなく、モータースポーツに関心がある幅広い世代を顧客として取り込みたいという意気込みを見せています。2007年度中には、4000台の販売を目標としているということ。
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