--.--.----:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007.11.2720:09

教員の指導力向上を目指す教職大学院19校が来春に開設!長期化・専門化・高コスト化する専門家の養成課程!

教員の指導力向上を目指す教職大学院19校が来春に開設!長期化・専門化・高コスト化する専門家の養成課程!

数年前から学校教育においていじめや不登校、学力低下などが盛んに議論され始め、『ゆとり教育の弊害』の指摘が続きました。学習単元(授業時間)を減らし総合教育の時間などを取り入れて生徒の自主性や主体性を伸ばそうとした『ゆとり教育』は、主体的に学習に取り組める一部のエリートの生徒層にとっては有益な面があったと思いますが、『学生全体の知的レベルの最低水準の確保』という義務教育の目的を達成できるのかどうかという疑問が生まれてきました。学習指導要領は従来の『学力重視の教育課程』へと変更されましたが、最近では、指導力不足の教員に対する国民の批判が強まっている状況もあります。能力や資質に問題がある教員だけではなく、学校や教員に非常識な要求(クレーム)を行う『モンスターペアレント(非常識な親)』の問題も深刻になっているといいます。

『生徒の基礎学力を向上させる授業ができない・授業の方法や知識を教える技能に問題がある・クラスをまとめられず学級崩壊を抑止できない・生徒の両親や地域社会からの訴えに上手く対応できない』など指導力不足の教員の問題を解消するための提言として、『教員養成課程の見直し・教員免許の更新制度』などが議論されてきましたが、教員を教育学の専門家として位置づける試みとして教職大学院が来年から開設される運びとなったようです。即戦力としての教員を養成することを目的とする教職大学院は、来年4月から全国19の大学で開校されることになります。学校の教育現場に対する不満と教師の指導能力・資質に対する不信が、教職大学院設立の背景にはありますが、この教職大学院の設置を『教職養成課程を6年とするための布石』と見る見方もあります。

教職大学院19校を来春開設、“即戦力”の教員養成へ

教職大学院は、指導力不足の教員が増加し、学校現場に対する国民の不信感が高まっていることを受けて設置が決まった。修学期間はおおむね2年間で、指導方法や学校経営などの実践的な内容を学ぶのが特徴。大学を卒業した学生を対象に即戦力となる新人教員を育成するほか、学校現場でのリーダー的な役割を果たす教員養成のため、現職教員の研修として活用することも想定している。実践的な指導力を身につけさせるため、大学の近隣にある教育委員会と連携し、350時間以上の実習も義務付けている。

僕は、全ての専門職の資格取得要件を大学院にまで延長することは『学生期間の延長・就職するまでの学費コストの切り上げ・大学機関の利権拡張・他業種からの職業選択の困難』としての弊害が強くなるので余り賛成ではありませんが、一部の世論を取り込んだ政治的な流れとして、医師・薬剤師・弁護士(法曹)などに準じるような専門資格の取得要件に『大学教育以上の専門養成期間』を設けようとする動きは強いようです。

6年間の養成課程を経ないと専門資格が取得できないという状態になると、(医師・薬剤師などのように)18歳の高卒の段階でその職業を選んでいないと後からその資格を取得することが非常に困難になるという問題もあります。お金に余裕があれば社会人になって大学に行きなおすことも可能ですが、『指定された大学院に行かなければならない資格』と『(大卒であれば)試験だけに合格すれば良い資格』では資格の取りやすさに大きな違いが生まれてきます。人材の最低限の質というか基礎学力を担保するために大学院卒を義務付けるという考え方にも一理ありますが、それぞれの職業に求められる資質と能力に合わせた養成課程を考えていくべきでしょう。

教員免許についても、4年制大学卒ではなく大学院修士課程卒でないと受験資格を取れないように法改正すべきという意見もあり、これから教員を目指そうという人はこういった法律の変化もチェックしないといけませんね。『教員としての指導力や資質』が大学教育の延長や実習期間の増加によって担保されるのかというと微妙ですが、これから6年間の教員養成課程を経た教師も多く出てくると予測されるので、『実証研究の結果(4年制大学卒の教員と大学院卒の教員の指導力・資質・コミュニケーションスキルの統計学的比較)』を待ったほうがいいかもしれません。

薬剤師も以前は4年間の薬学部の大卒で資格が取得できましたが、2007年度からは大学院の修士課程まで修了しないと受験資格がなくなりました。司法試験も以前は大学に行っていなくても試験に合格すれば弁護士になれていましたが、法律が改正されて法科大学院を卒業しないと司法試験を受けることが出来なくなりました。全体的に見て、決められた学歴キャリアを歩んでいないとその職業に就けないという資格が増えてきているという印象があり、学歴社会とはまた違った意味で『各職業ごとのキャリアのハードル』が高く設定されてきています。

4年と6年という期間と学費の違いをどう見るかは個人によって違いますし、『大学院教育の成果(効果)』をどれくらい高く見積もるかによっても『教職の大学院教育の必要性への賛否』は変わってくるでしょうね。大学院の評価として『大学院ならではの高度な専門性・技術力』にどれくらい期待できるのかは分かりませんが、『生徒の学力向上と人格形成に役立つ実践的な教員教育』を行っていって欲しいと思います。

関連記事

テーマ : 教育問題について考える
ジャンル : 学校・教育

コメントの投稿

非公開コメント

スポンサード リンク


最近の記事
カウンター

カテゴリー
Amazon Associates

月別アーカイブ
プロフィール

東雲 遊貴

Author:東雲 遊貴
現実とウェブに溢れる膨大な情報の海から、『重要で役に立つニュース』を紹介したり、『面白くて便利な情報』を記録したりしていきます。

e-mail:noble.desire@gmail.com

最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。