被害総額約175億円、ゴッホやモネ、セザンヌなどの名画がスイスで盗まれる!創刊91年の「主婦の友」が5月発売号で休刊に!
被害総額約175億円、ゴッホやモネ、セザンヌなどの名画がスイスで盗まれる!
スイス・チューリヒの美術館「ビュールレ・コレクション」で10日に、世界的人気の高い画家であるゴッホ、セザンヌ、ドガ、モネの大作計4点が盗まれてしまったそうです。地元警察の発表では、この4枚の絵画の被害総額は1億8000万スイスフラン(約175億円)にものぼるということで、世界の美術品の盗難史上で最大規模の金額になるみたいです。しかし、100億円以上もする絵画があっさりと盗みだせるということが驚きなのですが、このビュールレ・コレクションというのは個人が設立した美術館ということで、大規模な美術館や博物館のセキュリティと比べるとそれほど厳重なセキュリティが敷かれていなかったのかもしれません。
武装した覆面の男が三人で美術館に侵入して、警備員がそのまま脅されて伏せさせられたので美術品を守ることが出来なかったということです。幾ら効果な絵でも盗品の絵画は売却先を見つけるのが難しいので、何人もの警備員を配置するのが面倒だったのかもしれませんが……ゴッホやモネの名品がいったいどこに持ち去られてしまったのかは気になるところです。以前、ムンクの『叫び』が盗まれた時には、結局どこにも売却することが出来ずに元の美術館に返ってきたそうですが、今回の名品たちも美術品としての価値を失わずに無傷のままで戻ってきて欲しいと切に思います。
被害に合った絵画は、モネ「ベトゥイユ近辺のひなげし」、ドガ「ルピック伯爵と娘たち」、ゴッホ「花咲くマロニエの枝」、セザンヌ「赤いチョッキの少年」の4点で、後期印象派を代表する傑作として有名な絵ばかりということです。市場の評価は極めて高いそうですが、世界的に盗品であるという情報が広まっているので、これらの絵画を買うだけのお金を持っている富豪や資産家でも買ってはくれないでしょうね。結局、期待していたような高価な値段で売ることが出来ないわけですから、ビュールレ・コレクションの近くにひっそりと返却される可能性もあると思います。しかし、密かな販売ルートを見つけるか欲しいという資産家のオファーを取り付けてから今回の計画を実行したのであれば戻ってこないかもしれませんが……。
この美術館は、ドイツ出身の実業家エミール・ビュールレ氏(1890~1956)の自宅を芸術品のコレクションと一緒に公開したものですが、個人所蔵の芸術品としてはヨーロッパ指折りの豪華なラインナップであるということです。アメリカやヨーロッパの個人収集家のレベルはかなり高いのですが、こういった世界的な名品・傑作を個人で所有しておくというのは責任が重いしもったいないということで、ビュールレ・コレクションのように美術館のような形態で個人コレクションを開放する人が多いようです。
創刊91年の「主婦の友」が5月発売号で休刊に!
無料で様々な情報にアクセスできるインターネットの普及や、個人の趣味・感性の多様化によって「雑誌」の販売部数が落ち込んでいますが、創刊から91周年という驚異的な歴史を持つ婦人向けの雑誌「主婦の友」が遂に休刊することになりました。一番大きな要因は、情報社会の到来によってインターネットで「主婦層向けの情報(料理・家事・家計・ファッション)」が簡単に無料で手に入るようになったことでしょうが、晩婚化・未婚化を含む女性のライフスタイルと興味の多様性に、紙面の限られた雑誌メディアが上手く適応できなかったということかもしれません。
「婦人倶楽部」「婦人生活」「主婦と生活」と合わせて4大婦人雑誌として人気を集めた「主婦の友」ですが、他の3誌は既に80年代から90年代にかけて休刊していますから、2008年度まで生き残れたこと自体が評価されるべきことなのではないかと感じました。女性の生活様式や仕事・結婚状況が多様化し続ける中で、「主婦の友」が掲げる生活情報誌としての位置づけと需要を守り続けることは非常に難しかったのではないかと思います。今後も、雑誌不況だけでなく新聞不況も続くと予想されていますが、情報内容としてのコンテンツを販売するビジネスモデルがネットとの競合で限界に達しているという面があり、よほどネットでは手に入らない最新の特別な情報、ニッチなマニアックな情報を満載しないと黒字化できる「売れる雑誌」は作れないでしょうね。
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