トヨタが13代目に当たる新型クラウンを発表!先進的な機能を満載した高級サルーンへと進化!
トヨタが13代目に当たる新型クラウンを発表!先進的な機能を満載した高級サルーンへと進化!
トヨタのクラウンは、1955年に初代クラウンが発売されて次々とモデルチェンジが繰り返されてきたのですが、今回のフルモデルチェンジで13代目のクラウンになります。春の5月には、ガソリンと電気を併用して走るプリウスのようなハイブリッドシステムを搭載したクラウンも発売される予定で、トヨタは高級車もエコカーのカテゴリーに組み込む販売戦略を取ってきています。クラウンは外見のデザインも、四角くてごつい感じから少し丸みを帯びたソリッドなデザインに変化してきたのですが、10年くらい前に比べるとクラウンの定価のほうもかなり高くなってきています。現行のクラウンは、オプションが少なくアルミホイールのつかない一番安いモデルでも368万円となっており、一番高いグレイドになると600万円を越えてくるので少し前のセルシオ(今ではレクサスのLSシリーズになっていますが)と殆ど変わらない価格設定になっています。
クラウンのブランドイメージとして「安心・信頼・高級」といったものがありますが、新型クラウンでは特に安全機能の向上に力を入れており、運転者のまぶたの動きを監視し、居眠り運転を検知して警告音などで注意を促す「居眠り運転防止カメラ(ドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式))」という最新技術が投入されるそうです。カーナビゲーションのデータと連動するシステムで、高速道路の出口などで自動的に減速する機能などもあり、オプションで今までの車にはなかった「安全管理機能」がつけられるみたいですね。自分で運転する楽しみを追求するようなドライバーには、こういった先端的な安全システムは余計なものに思えるかもしれませんが、高速道路の出口で減速してくれる機能などは、いつも高速道路の出口を見逃してしまいそうになるようなドライバーには必要かもしれません。
クラウンのハイブリッド車も排気量3・5リットルエンジンを搭載しながら、10・15モードで1リットルあたり15・8キロ・メートルの効率的な燃費を実現しており、今まで「排気量が大きい車の燃費の悪さ」を気にしていたユーザの人気を集めそうです。新型クラウンの諸元(スペック・データ)は、以下のようになっていますので、購入を検討したい人は参考にしてみてください。
全長4.87メートル▽全幅1.795メートル▽全高1.47~1.485メートル▽エンジン V型6気筒DOHC(3.0リッター、2.5リッター)▽最小回転半径 5.2~5.4メートル▽燃費 10・15モードで10.0~15.8キロメートル/リットル▽価格 368万円~619万円
クラウンのメインであるロイヤルサルーンとアスリートを新車で買う場合には、500万円以下の金額で買うのが非常に難しくなっているので、アスリートのスタイリッシュにまとまったデザインは高級車志向の若者にも人気があるようですが、実際に購入できる層はかなり限られてくるのではないかと思います。10年くらい前には若い世代でも、クラウンやセルシオ、シーマ、グロリア(セドリック)といった高級車をローンで買っている人もいましたが、今と比較すると新車価格が平均して100万円程度は安かったような感じがありますので、自動車の定価自体は値上がりの傾向がありますね。
グロリア・セドリックの後継であるフーガは新車で500万円程度しますが、Y33くらいのグロリアなどは新車で300万円台後半程度で購入できていましたから、今の高級車は昔と比べると更に買い難い価格設定になっているような気がします。普通車(セダン・クーペ・SUV)が売れないという理由の一つに「新車価格が高くなっている」ということもあると思いますが、平均的な年収(300~500万)の世帯では高級車を買うとしても300万円台くらいまでが限界なので、400万円以上の価格設定にするとかなり売上が落ちるのではないかと思います。
新型クラウンで個人的にお勧めなのは、やはり昔ながらの上品な雰囲気をたたえた「クラウン ロイヤルサルーン」よりも精悍でパワフルな印象のある「クラウン アスリート」でしょう。中古車市場でもロイヤルサルーンよりもアスリートのほうが買取価格が高めに設定されており、年式が少々古くなってもアスリートの評価額は下がり難いという特徴があります。幅広い年代層から高い支持を受けているので、「若者向けのデザインかな」と思うような中高年層が乗っていても違和感がないので、クラウンを思い切って買う場合にはアスリートのほうがお勧めかなと思います。ただスポーティさを強調したアスリートは、乗り心地がロイヤルサルーンよりも若干固めなので、サスペンションがどうしても自分に合わないと思うような人や後部座席に大切な相手を乗せる機会の多い人の場合にはロイヤルサルーンのほうが良い場合もあります。いずれにしても、実際に乗り比べて選ぶのが一番ですが、グリルとライト周りの処理がロイヤルサルーンとアスリートではかなり違うので、デザインの好き嫌いによってもどちらを選ぶか変わってくるでしょうね。20代~30代でクラウンの新車を買おうという人で、自分や家族が乗るための車なのであれば、アスリートを買ったほうがデザイン的にも性能的にも主観的満足度は高くなるとは思いますが。
- 関連記事
-
- プリウスを超える燃費30キロ超のトヨタの超小型車「iQ」登場!「楽天」が月額2000円の格安プランでADSLのISP事業に参入!
- トヨタが13代目に当たる新型クラウンを発表!先進的な機能を満載した高級サルーンへと進化!
- 洗練されたボルボの特別限定車「R-DESIGN」が登場・ワゴンRが3ヶ月ぶりに販売台数1位に!G-SHOCKの25周年記念モデル“MR-G”は52万5千円!