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2008.08.0409:40

『収容所群島』などで知られるノーベル賞作家アレクサンドル・ソルジェニーツィンが89歳で死去!

『収容所群島』などで知られるノーベル賞作家アレクサンドル・ソルジェニーツィンが死去!

スターリン政権下のソ連が全体主義的な政治統制を行っている時代に、ソ連とスターリンの政治体制を批判する作品を執筆したアレクサンドル・ソルジェニーツィンは、『ソ連の真実・共産主義の暗部』を世界に曝露した作家として知られています。多くの知識人や有識者、作家がソ連の悪政や弾圧に口を噤むしかなかった時代に、堂々とソ連体制や書記長スターリンを批判したソルジェニーツィンでしたが1945年にスターリン批判の罪で逮捕されて、8年間もの強制収容所生活を余儀なくされます。

8年間の収容所体験に基づいて書かれた政治批判的な作品が『イワン・デニーソヴィチの一日』でしたが、この作品の発表によって当時『地上の楽園・労働者の主権国家』として信じられていたソ連に疑惑の目が注がれることになりました。言論の自由や表現の自由がない全体主義国家において、自分の政治的な意見や主張を述べるというのは非常に難しくリスクの高い行為ですが、ソルジェニーツィンは『自己の保身』よりも『真実の記述(執筆)』を選び、ソ連を離れてヨーロッパやアメリカで執筆活動を続けます。ソルジェニーツィンは『ガン病棟』(1968年)や『煉獄の中で』といった先鋭的な問題意識に根ざした作品を次々とソ連の外で出版して、1970年にはノーベル文学賞を受賞することになりました。

ソルジェニーツィンの代表作とも言われる『収容所群島』は、フランスのパリで1973年に発表された作品ですが、この作品はソ連のスターリン政権が実施した言論統制と人権侵害を赤裸々に告発したもので、世界の人々にソ連内部の過酷な実情や人権の無視を知らしめることに貢献しました。こういったソルジェニーツィンの言論活動の悪影響を重く見たソ連の共産党指導部は、1974年に反ソ活動罪でソルジェニーツィンを逮捕して、市民権を剥奪し国外追放の罰則を加えました。ソルジェニーツィンは1976年に米国に移住して作家活動を続けますが、ソ連が崩壊した後の1994年にロシアに帰国していたようです。

ソ連の作家からロシアの作家となったアレクサンドル・ソルジェニーツィンは3日深夜(日本時間4日早朝)に89歳で死去したということですが、『政治的な言論統制』が盛んに行われたソ連時代の生き証人が死去してしまったという象徴的な意義を感じますね。現代の先進国の多くでは、言論の自由と表現の自由が最大限に保障されていますが、統制主義的な政治体制や独裁的な指導者が現れると、短期間で言論の自由が侵害されてしまうことになるので、国民ひとりひとりが『他者が意見や考えを表明する自由』を尊重することが大切だと思います。現代の私たちがソルジェニーツィンを再読する意義というのは余り無いと思うのですが、『政治権力と言論活動の相関関係』には時折注意していく必要があるのかなと考えさせられます。

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