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2008.08.0410:27

江戸時代を代表する絵師・東洲斎写楽の肉筆の浮世絵が、ギリシア・コルフ島の美術館で発見!

江戸時代を代表する絵師・東洲斎写楽の肉筆の浮世絵が、ギリシア・コルフ島の美術館で発見!

生没年が不明で実際に作品を制作した時期がわずか10ヶ月という謎の絵師・東洲斎写楽(とうしゅうさい・しゃらく)は、18世紀末の江戸時代に活躍した浮世絵師ですが、特に欧米において非常に根強い人気を誇っています。東洲斎写楽の浮世絵は、寛政6年(1794年)に出版が開始されてからおよそ10ヶ月の期間内にすべての作品が集中的に作成されているのですが、その作品の多くは能や歌舞伎、相撲の役者を描いた『役者絵』となっています。

『三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛』など役者大首絵が写楽の代表作ですが、1794年5月から1795年1月までの10カ月間だけで150点あまりの大量の浮世絵を制作したというのは凄いですし、それ以外の期間に東洲斎写楽が何をしていたか分からないということが江戸美術史上の大きな謎になっています。10ヶ月で約150点の作品を制作して忽然と姿を消してしまった東洲斎写楽とはいったい何ものだったのでしょうか……そういった人物としての謎も魅力な写楽ですが、写楽の浮世絵の最大の魅力は今にも登場人物が躍動的に動き出しそうな『瞬間のダイナミズム』であり、顔の表情と手の動きだけで『ドラマ的な奥行き・感情が込められた物語性』を浮世絵に付け加えているというのも素晴らしい点です。

東洲斎写楽の絵画の実物を手に入れるのは現在ではほぼ不可能ですが、写楽の作品の何点かは海外にも流出しており、ギリシア・コルフ島のアジア美術館に所蔵されている浮世絵の一枚が写楽のものであると鑑定されたそうです。東洲斎写楽の作品とされているのは『肉筆扇面画』で、歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』を題材にした役者絵だといいます。この肉筆は浮世絵版画の世界から写楽が姿を消した直後に描かれた作品と推測されており、ギリシア・コルフ島にあるこの浮世絵を写楽の真筆であると鑑定したのは小林忠・学習院大教授ら国際学術調査団です。写楽の作品の多くは『版画』ですので、『肉筆』の作品は非常に珍しく価値の高いものであるようです。

真筆と判断した根拠について小林教授らは、1.役者の表情のとらえ方や繊細な彩色など、オリジナルな表現の質を備えている、2.通常、浮世絵に描かれない場面を取り上げており、場面の選び方がユニークであるといった根拠を挙げており、写楽の絵に長年携わってきた複数の専門家が真筆であると断定しているのでほぼ間違いないのでしょうね。扇面画は端の一辺が17・4センチあり、竹を素材とする中国製の『竹紙(ちくし)』を使った作品と見られています。写楽の署名と花押がついており、題材としているのは『忠臣蔵』二段目で、四代目・松本幸四郎が演じる加古川本蔵と、松本米三郎による本蔵の娘・小浪(こなみ)を描いているということです。松たか子のお父さんが襲名している松本幸四郎は江戸時代中期くらいから活躍を続けていたことが分かるのも興味深いですね。

コルフ島のアジア美術館は、19世紀末から20世紀初めにかけて、ギリシャの外交官グレゴリオス・マノスがパリやウィーンで買い集めた日本などの美術・工芸コレクションを所蔵している美術館ということで、マノスが購入した日本の美術品の一枚として写楽の作品が混ざっていたということのようです。遠いヨーロッパの異国であるギリシアの小さな島に、日本の浮世絵文化を代表する写楽の絵画が密かに流れ着いていたというのはロマンティックな出来事ですが、美術・芸術が世界を超える普遍性を備えていることの証左でもあるなと感じました。

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