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2009.02.2805:09

愛知県の飼育ウズラから『高病原性H7型』の鳥インフルエンザが発生!検査の結果、ヒトには感染しない弱毒性と判明!

愛知県の飼育ウズラから『高病原性H7型』の鳥インフルエンザが発生!検査の結果、ヒトには感染しない弱毒性と判明!

国内農場では2007年2月から鳥インフルエンザの発生が確認されていませんでしたが、2月27日に、豊橋市南大清水町のウズラ農家が飼育しているウズラ2羽から『高病原性鳥インフルエンザウイルス(H7亜型)』が検出されたという報道がありました。高病原性鳥インフルエンザというのは、『家畜伝染病予防法』で定められているウイルス感染性疾患のことですが、主にこのインフルエンザに感染する鳥類の動物として『アヒル・鶏・ウズラ・七面鳥』などがいます。

高病原性鳥インフルエンザ(Highly Pathogenic Avian Influenza:HPAI)は、A型インフルエンザウイルスの感染によって起こりますが、『強毒性』『弱毒性』とでは全く症状の現れ方が異なります。高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)のウイルスには以下の3つのいずれかがあるとされます。

1.静脈内注射によってトリを高率に死亡させる鳥インフルエンザウイルス
2.HAタンパクの開裂部位のアミノ酸配列が強毒性を示す鳥インフルエンザウイルス
3.トリの死亡リスクが低い弱毒性のH5・H7亜型の鳥インフルエンザウイルス

今回、愛知県の農場で発見された鳥インフルエンザウイルスは、茨城県つくば市の動物衛生研究所の分析によって『トリの大量死』を引き起こさない弱毒性であることが明らかになっています。愛知県は『高病原性インフルエンザ対策本部』を設置して、職員が農場の消毒を徹底的に行い、農家が飼育している32万羽のうち28万羽を殺処分するよう指示しているということで、『ヒトへの感染リスク』はもともとほとんどありませんが、『トリ(家畜)間の感染リスク』も低く抑えられるのではないかと思います。

強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルスによる感染になると、感染したトリの大半は死亡しますが、病原性が低い弱毒性のH5・H7の亜型感染の場合では症状がほとんどでなかったり、軽い呼吸器症状および産卵率の低下といったレベルに留まります。愛知県によると、国内でH7亜型が検出されたのは1925年以来で84年ぶりということですが、周期的あるいは偶発的な鳥インフルエンザの流行リスクというのはあるので、鳥インフルエンザウイルスの変異や強毒性のウイルスの出現には十分な注意・警戒と対策体制の整備が必要だと思います。

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