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2009.06.0304:32

iPS細胞から生成された心筋細胞を二プロが発売!新薬開発の経済的・時間的コストを削減できるか?

iPS細胞から生成された心筋細胞を二プロが発売!新薬開発の経済的・時間的コストを削減できるか?

京都大の山中伸弥教授らが中心となって開発したiPS細胞(人工多能性幹細胞)は、ヒトの受精卵から作成されるES細胞(万能細胞)の倫理的問題を解消した画期的な生物資源ですが、いよいよこのiPS細胞の商業的な実用化が始められることになったようです。二プロがiPS細胞から作成した心筋細胞を販売するということですが、この心筋細胞の主な用途としては『新薬開発のための副作用検査』に用いられることになるみたいです。

当面は、大学の医学部やバイオロジーの研究機関、新薬開発を進める製薬メーカーに対して、心筋細胞を販売していき、2009年度度は2000万~5000万円の売上げを目標にするということですが、実際に市場でどれくらいの需要があるのかということに関心が集まります。iPS細胞の最終的な利用形態及び医療への貢献ということになると、iPS細胞を利用して『移植・交換のためのさまざまな器官(臓器)』を作成する再生医療の進歩になってきますが、iPS細胞を使って自由に『目的とする器官』に分化させる研究というのはかなり困難なようです。

二プロが売り出すのは、細胞の塊(直径0.2ミリ)5個と培養液のセット(30万円)などの4製品ということですが、この価格設定が高いのか安いのかの判断は医療研究の専門家や製薬業界の担当者にしか分からないですね。京都大が持つiPS細胞の特許管理会社とライセンス契約しているのはバイオベンチャー企業のリプロセルで、実際にiPS細胞を分化させて心筋細胞を作成する作業はこのリプロセルが担当することになります。販売者であるニプロは、リプロセルに出資しているので、この両社の資本の結びつきは強くなっています。

新薬開発のためには、通常、哺乳類の動物実験を実施して『ヒトに対する効果・毒性・副作用』を推測していくのですが、この臨床試験には動物の生命のコストだけではなくて莫大な金銭と時間のコストもかかってきます。iPS細胞由来の心筋細胞など人工的な器官を使って実験をしていけば、こういった通常の臨床試験に伴う大きな経済的・時間的・倫理的コストを大幅に削減できるのではないかという期待が寄せられています。最小限度の動物実験を廃止することはできないと思いますが、動物実験の前段階において『人工作成されたiPS細胞由来の器官(臓器)』を用いることで、『器官に対する薬物の薬理作用(効果・副作用・毒性)』についてのデータを数多く集めることが可能になるのではないかと思います。

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