日経平均株価が一時、1万円台を回復!GDPの上方修正で実質GDPは年率14.2%減少に!
日経平均株価が一時、1万円台を回復!
世界同時不況と金融危機の影響で、日本の株式市場も安値の低迷を続けていましたが、ここ2週間ほどは日経平均も9,000円台後半に盛り返しており、そろそろ景気が底を打つのではないかという見方も出てきています。為替相場が『円安・ドル高』に振れてきたことで、日本の輸出産業に対する明るい材料も出てきており、最大の懸念であるアメリカ経済の悪化も、GMやクライスラーが連邦破産法11条を申請したことで『経営再建の大まかな道筋』が見えてきました。
まだまだ市場も雇用も企業業績も楽観できる状況では当然無いのですが、昨年10月8日以来約8カ月ぶりに『1万円の大台』を一時的に回復したというのは良い傾向であり、円安の基調が固まってくれば日本の大企業の業績も多少は良くなってくるのではないかと思います。各種産業の銘柄が広く売れているようですが、弱気になっていた個人投資家の買い注文が増えてきたことや、外国人投資家が外国市場に投資していたマネーを再び日本市場に流してきていることが『株価上昇の一要因』になっているみたいですね。
本格的な景気回復まではまだ遠いと思いますが、投資マインドが順調に回復して『円安』や『エコカーやエコ家電など新商品の開発』など日本企業への追い風が吹けば、本来の日本経済の実力を考えれば1万円台前半で推移してもおかしくないと思います。
企業の個別銘柄を積極的に買うのは素人にはおすすめできないと思いますが、日経平均株価やTOPIXに連動したインデックス型の投資信託であれば、2年後くらいには10%以上くらいの利率がついてペイしてくるのではないでしょうか。景気回復への期待先行で株価が一時的に上昇している観はありますが、今年後半には景気悪化の底を打って欲しいものだと思います。
GDPの上方修正で年率14.2%減に!
内閣府の推計によると、今年は史上最大の『GDP(国内総生産)の減少』になると見られており、年率15.2%減少すると計算されていました。しかし、6月11日に発表した2009年1~3月期の実質GDPは改定値で『3.8%減(年率換算14.2%)』へとわずかに上方修正されています。14.2%でも非常に大きなGDPの減少であり、日本の経済活動は大幅に収縮を続けているわけですが、それでも年率換算のGDPがわずかに上向きになっているのは良い兆しなのではないかと思います。
中流以下の一般国民の『経済生活・雇用状況(失業問題)・所得水準』は依然として厳しい状況にあり、GDPの下落率は14.2%で戦後最悪となってしまうわけですが、着実に経済活動を活発化して、地球環境にも配慮した経済成長の方向性を実現することが大切だと思います。日本の株価や企業業績、GDPといった経済指標も気になりますが、日本国民のひとりひとりが自分なりの仕事を見つけて安定した経済生活を送れるくらいのレベルまで、景気が少しでも早く回復してくれることを願います。
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