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2009.09.1218:06

新司法試験の合格者が最低の27%になる。法科大学院の『教育の質』の向上が課題!

新司法試験の合格者が最低の27%になる。法科大学院の『教育の質』の向上が課題!

法科大学員の修了者のみに受験資格を与えるという『新司法試験』が2006年に導入されましたが、政府が目標としている『年間3,000人の合格者数』には届かない試験結果が続いており、2008年度は初めて前年の合格者数を割り込んでしまいました。旧・司法試験は『受験者の学歴』を問わない代わりに、『難関試験における完全な実力競争』だったため、司法試験の合格率が極端に低くなり、行政・社会に必要な法曹の数が不足するという問題が起こっていました。

そのため、大学院における『法学の専門教育』を通して、法曹を養成する試験制度を再構築しなければならないという試験制度改革の意見が出てきました。つまり、医学部を卒業した医学生の9割以上が医師になれるように、法科大学員を卒業した法学生のほとんどが法曹になれるような新たな教育制度をつくるというのが本来の法科大学院の設立趣旨だったわけです。その代わりに、大学院での専門教育を受けていない『独学者』は、幾ら試験に合格できるレベルの知識や問題解決力を身に付けても受験資格を得ることが出来なくなりました。

法科大学院にはメリットもデメリットもありますが、『専門家養成機能の大学機関への集中』という影響があり、大学院に進学する経済力のない家庭の子どもが法曹や薬剤師などを目指しにくくなったというデメリットも指摘されます。

家庭の経済格差を専門的な職業の就業格差に影響させないためには、できるだけ『大学の教育費がかからず就学期間が短い専門家育成システム』が望ましいのですが、現在の大学教育の流れは基本的に『専門家育成の長期化(専門家の知識・技術・適性の向上を理由とする教育機関の延長化)』の流れの中にあり、従来4年間で専門家になれた学部が『6年間(大学院レベルの要学歴)』へと延長されている傾向にあります。

もしかしたら、学校の教員(先生)も、4年制大学の教育学部だけではなく、大学院の修士課程を修了しなければならなくなるのではないかという意見も出てきていますが、すべての専門職種が6年間の教育年限を必要とするのであれば『使いやすい奨学金・助成金制度の整備』が急務になってくると思います。

法科大学院と紐づけられた新司法試験は、法科大学員の高度な法律教育を通して『司法試験の安定した合格者』を出すという目的のために設立されたのですが、2008年度の合格者は2043人で、初めて前年の合格者(2065人)を下回る惨憺たる結果となり、政府の年間3,000人(2010年度以降)の法曹育成には程遠い現状になっています。新司法試験の合格率は27.64%であり、前年よりも5.34ポイント下がっており、これも政府・法務省がはじめに予測していた5割以上の合格率には全く届いていません。

新司法試験、合格者減る

合格者数が最も多かった法科大学院は東大(216人)で、中央大(162人)、慶応大(147人)が続いた。全74校のうち、50人以上の合格者を出した11校(計1221人)で全合格者の6割を占めた。一方、合格者が5人以下の法科大学院も24校あった。

今年の受験生は7392人で前年より1131人増。合格者の内訳は、男性が1503人、女性が540人。平均年齢は28・84歳で、最高齢は55歳だった。大学の法学部出身者などの合格率は38・67%だったが、社会人出身者などの合格率は18・87%にとどまった。

上の新聞記事を見ると、大学によって合格者数に相当な落差がでてきており、やはり偏差値が最も高い東大の法科大学院が多くの合格者を出すことに成功しています。法科大学院と新司法試験を有効に機能させて法曹を増加させるためには、『法科大学院の教育の質の向上(合格者を出せない教育レベルの低い大学院の整理・統合)』が強く求められています。粗製濫造された法科大学院の整理統合を推進しながら、『入学者の向学心の維持』や『新司法試験に通用する問題解決力の強化』が必要不可欠になってきそうです。

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