Forbesが米国長者番付を発表、ビル・ゲイツが16年連続で1位を獲得!
Forbesが米国長者番付を発表、ビル・ゲイツが16年連続で1位を獲得!
米経済誌『Forbes』が9月30日に、米国の長者番付上位400人を発表しましたが、やはりこの不景気の中でもトップになったのはMicrosoft創業者のビル・ゲイツ氏でした。ビル・ゲイツはこれで16年連続の1位を獲得したことになりますが、推定資産額は前年より70億ドル(約6300億円)も減少して、500億ドル(約4兆5000億円)に留まっています。全盛期でもっとも資産額が大きいときには1000億ドルを超える勢いを示していましたから、世界的な金融危機やアメリカ金融資本主義の凋落の影響をかなり蒙っているように感じます。
2位は『オマハの賢人』として世界的な知名度を誇る株式投資家のウォーレン・バフェット氏で、その資産額は400億ドルということです。投資の天才とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏ですが、金融危機や株式市場の低迷などの影響を受けて前年から100億ドルの資産を減らしています。3位になったのは、Oracle創業者のラリー・エリソンで270億ドルの資産ということですが、サーバーやソフトウェアの販売というのは意外に堅調なのでしょうか。
Microsoftは主要な製品であるWindowsの売上がいつまで維持できるのかという不安もあり、次にバージョンアップされるWindows7の出来栄えや評価が悪くなると、OSの進化に対する需要も小さくなりそうです。現在は、Googleが無料OSとしてアンドロイド(ケータイOS)に続くChrome(パソコン向け)の開発を進めていますが、こういった無料OSのユーザビリティが高くなればWindowsを選ばないユーザーも増えてきそうです。OSの機能の進化という点についても、Windows Vistaの重たいビジュアリゼーションの評価は低く、Windows XPの段階でもう十分なのではないかという意見も多くありますし、パソコンの利用用途がブラウザ(インターネット)に偏ってきている現状もあります。
アメリカの長者番付では、Google創業者のセルゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏も同額で11位に入っており、その資産額は153億ドルということです。Dell創業者のマイケル・デル氏は13位で145億ドル、Microsoft最高経営責任者(CEO)のスティーブ・バルマー氏は14位で133億ドルとなっています。
世界的な株式市場の下落などの影響は大きく、長者番付上位400人の合計資産額も過去1年間で1兆5700億ドルから1兆2700億ドルへと大きく減少しています。こういった長者番付上位者の経営努力によって、アメリカ経済がどこまで短期的に回復できるのかは微妙な経済情勢ですが、アメリカの景気と雇用・消費が連動して回復してくれないと日本経済の本格的な復調も難しいように思います。
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