JVC・ケンウッドHDがビクターの音楽部門の売却報道についてコメント!
JVC・ケンウッドHDがビクターの音楽部門の売却報道についてコメント!
今日、JVC・ケンウッドHDが『ビクターの音楽ソフト部門』の売却をコナミと調整しているというニュースが流れましたが、JVC・ケンウッドHDの側は現段階では『報道されたような事実はない』とコメントを発表しています。ビクターエンターテイメント株の過半数をゲーム会社大手のコナミに売却するのではないかと伝えられていましたが、本当にコナミが友好的なM&Aに合意してくるのかの見通しが立っていないのかもしれません。
ビクターエンターテイメントは、サザンオールスターズやSMAPなどの大物アーティストが所属している有力な音楽レーベルなのですが、最近は音楽関係の消費の低迷や音楽のネット配信の拡大を受けて『音楽市場そのものの縮小傾向』が懸念されています。ケータイやiPodなどへの音楽配信で大ヒットが出る可能性はあるのですが、物理的なCDそのものの売上が以前のように盛り上がってくることは少し考えにくい状況にあるようです。
JVCは、はじめ音楽ソフト大手のユニバーサルミュージックなどにも売却を打診していましたが、現時点では音楽ソフト事業とのシナジー効果が期待できるコナミが有力な売却先として浮かび上がっています。JVCは、ビクター株の売却益で主力の映像関連機器などを強化して、中核事業の成長性を確保したい構えなのかもしれませんが、ビクターというブランド価値を失うことにはデメリットもありそうですね。
コナミのほうは、ビクターを買収することによって、音楽ソフトのラインナップを拡大することができ、携帯電話向けの音楽配信などの事業も強化できるのではないかと見られています。ビクターエンタテインメントは1928年に日本ビクターの音楽事業部門としてレコード生産を開始したのが始まりで、約80年の長い歴史を持っていますが、現在の音楽レーベルとしてはユニバーサルミュージック(16%)、エイベックス・グループ・ホールディングス(15%)、ソニー・ミュージックエンタテインメント(15%)の3強に続く4位(シェア7%)となっています。
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