犯罪防止のために車の「ナンバーカバー」を来年10月にも全面禁止、罰金50万円!
犯罪防止のために車の「ナンバーカバー」を来年10月にも全面禁止、罰金50万円!
自動車のナンバーの視認性を低下させて見えにくくする「ナンバーカバー」が、カーショップや部品販売店で売られていますが、このナンバーカバーが犯罪や交通違反の逃げ切りに悪用される恐れがあるとして来年10月から全面禁止になるようです。ナンバーカバーにはいろいろな種類がありますが、悪質なものになると後席ウィンドウに貼る濃いスモークと同じくらいに黒くて、ナンバー自体がほとんど確認できないものもありますから、規制は妥当といえば妥当なのだと思います。
車を所有していてもナンバーそのものをそれほど大切にする感覚はないと思うので、なぜ、ナンバーにカバーを装着しなければならないのかが分からないですし……。高速道路を走っている時に虫が当たってナンバー周辺に付着するのを予防するためといわれますが、どうせカバーをつけていてもカバーを洗わなければならないので、洗車の手間は一緒ですからね。
ナンバーにひとつも傷や汚れをつけたくないという神経質な人も稀にいるのかもしれませんが、基本的には犯罪を意図していない人でも『デザイン上のアクセント』としてカバーをつけている人はいるようです。車の前席ウィンドウにスモークフィルムを貼ることは法律で禁止されていますが、前席にスモークを貼る人の多くは『威圧感を演出したい・デザイン上の理由』によるようです。まぁ、すべての窓に真っ黒で透過性のないスモークフィルムが貼られていたら、犯罪に悪用される危険性も高いですし、夜間なんかは側面・後方の確認が難しくなって自分自身が車をぶつけるリスクが高くなるでしょうね。
国土交通省の検討会は26日に、ナンバーカバーを全面禁止とすることを決め、国交省は今年度中に省令を改正して早ければ来年10月に施行する方針を示しています。罰則は、最高で罰金50万円となりますので、かなりの抑止効果はあると思われます。ナンバーカバーによって拉致・暴行などに用いられた犯罪車両の割り出しが難しくなったり、ひき逃げ事案の解決が遅れたりといったこともあるので、ナンバーカバーの必要性が弱い以上は規制すべきでしょう。
カバーは透明・黒・緑などの色が付いた種類がありますが、視認性をそれほど悪化させない透明のナンバーカバーでも全面禁止される予定になっているので、今、カバーをつけている人は来年10月頃までには外しておいたほうが無難ですね。国交省が7~8月に実施したパブリックコメント(意見公募)には「ナンバーカバーの規制」について284件の意見が寄せられていたということです。後、大型トラックのナンバーの装着位置にも新たな法律が出来て、見えにくい奥まった場所にトラックのナンバーを装着したり、番号が見えない急な角度で装着することが規制されるということです。
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