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2010.01.1623:15

個人マネーが新興国の投信にシフト!09年末投信の販売残高は前年比+16.3%で46.7兆円!

個人マネーが新興国の投信にシフト!09年末投信の販売残高は前年比+16.3%で46.7兆円!

サブプライムローンの債務不履行やリーマン・ブラザーズの経営破たんによって、金融投資市場は冷え込んでいましたが、2009年の後半からは投信の販売残高もだいぶ回復基調に乗ってきたようです。銀行窓口販売で多くを占める株式投信の残高は同16.8%増で46兆417億円となっていますが、銀行の販売シェアは前年1.7ポイント低下して58.2%になっています。銀行以外の証券会社(ネット証券)などでの販売額が高まっているのかもしれませんが、投信が売れているということはそれだけ2010年以降の株式市場・債券市場への値上がりの期待が高まっているということでもあります。

投資市場の景気が底を打ったのか否かは分かりませんが、日経平均株価や世界の投資信託も「最悪期」は抜け出してきた観があり、BRICsなど新興国の商品はじわじわと基準価額を上げてきていますね。公募投信の銀行窓口販売残高における内訳は、株式投信が前年比16.9%増の25兆3004億円。公社債投信は同27.8%減の835億円、MMFは同11.8%減の4547億円となっており、圧倒的に「国内・海外の株式市場の人気」が高まっていることがデータから伺われます。

公募投信における銀行の販売シェアは株式投信が50.4%(前年末53.0%)、公社債投信は1.0%(同1.3%)、MMFは18.5%(同19.7%)だったということですが、銀行の窓口では株式投信が売れ筋商品になっているようです。堅実に国際やMMFで運用したいという顧客もまだまだ多くいると思いますが、底値で国内・海外のインデックス投信を積み立てていって、数年後に現金化するようなプランを持っている層も増えているのだと思われます。

個人投資家のマネーはハイリスク・ハイリターン型の投信の商品にシフトしてきており、特に中国・インド・ブラジル・ロシア・ベトナム・パキスタン・中東諸国といった新興国のハイリスクな株式に投資するタイプの投信の売上が急増しているようです。反対に投資信託協会の投信概況を見ると、ローリスク・ローリターンのバランス型投信や債券の投信へのマネー流入が急減しており、2010年は新興国を中心とした経済成長に期待しながら投資するアグレッシブな個人が増加しそうです。

2008年からの世界的な金融危機・信用収縮で損失を抱えた個人投資家が、市場の底からの回復を狙っており、ハイリスクな新興国の株式に積極的に投資する姿勢を見せています。投信の新規設定から解約・償還を差し引いた資金流入額は2兆9537億円となっており、08年の4.2倍までマネーの総量が拡大しています。また、株価上昇などによる運用益も過去最大の6兆2698億円となっており、投信市場は最悪の時期から脱して成長のターンに入ったという見方が強まっているようです。

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