不況の影響もあり、『中学受験者数・高校生の留学生数』が減少!麻布・開成など一部の名門中学は減少の影響を受けず!
不況の影響もあり、『中学受験者数・高校生の留学生数』が減少!
子どもが産みにくい原因の一つとして『教育費の高騰』が上げられますが、ここ数年の景気低迷・雇用悪化などの影響を受けて、一時期、過熱していた『中学受験の熱』も冷めているようです。教育熱心な親は子どもを名門の小学校・中学校に入れたいと希望したり、中高一貫高で徹底した大学受験の指導を受けたいと考えたりしますが、やはり中学受験の準備や私立名門校の学費にはお金がかかります。
家計に余裕がなくなってくると、それだけ子どもの教育投資にもお金を使えなくなってくるわけですから、中学受験をする子どもの数が減少傾向に転じていることは、そのまま日本経済の景気低迷を反映しているのかもしれません。私立・国立を合わせた首都圏の中学受験者数は2003年以降に、毎年最多を更新し続けていたといいますが、昨年の受験者数は5万4千人で、10年前に比べて1万7千人増で1.5倍近くにもなったそうです。首都圏の小6の6人に1人が受験した計算ということですが、昔のように高校受験から受験が始まるのではなく、中学受験から始める子どもが増えているので、進学塾の学費なども小学校からかなり高額になるようです。
私立の偏差値の高い中学は学費も割高であり、初年度に最低でも70万円以上の学費が必要で、100万円を大きく超えるような高い学費の学校もあります。中学校・高校の学費が、最終的に目標とする東大や東工大、一橋大、京大なんかよりも高いというのはどうなのかなと思いますが。
中学入試「曲がり角」 不況で受験者減、出願も絞り込み中学受験を目指す家庭は数年前から資金面も含めて準備に入るところが多いと言われ、08年秋のリーマン・ショック後、最初のシーズンだった昨年はさほどの変化はみられなかった。しかし、首都圏の私立中の初年度納付金は安いところで70万円程度、高いところでは170万円にもなる。不況に出口が見えないなか、事前の志望動向調査などから、ここに至って伸びが止まるのは必至という。
栄光ゼミナール(本部・東京都渋谷区)の予測は「最大で5%程度減少」。四谷大塚は「横ばい」という見方だが、一昨年から出始めている出願校数の絞り込みは加速し、昨年の平均の5.81校から今年は5.5校程度に減るとみている。
出願者数・受験者数ともに1割以上減る学校が数校出ている中でも、開成・麻布・武蔵など最難関とされる『御三家クラス』や筑駒は受験者数が減少していないそうで、本当に東大進学率・海外一流大の留学率などで高い実績を出している中学であれば未だ競争率は高いみたいですね。
2008年度中に日本から海外に3か月以上にわたって留学した高校生は3190人だったと文部科学省が発表してますが、この数字は海外留学のピーク時からすると7割ほどの水準だということです。高校生の海外留学が減った原因としては、『日本経済の景気悪化』と『海外への好奇心低下・高校生の内向き志向・少子化による母数の減少』が影響しているようですが、積極的に海外に出て行こうとする学生が減ることは、日本人の人材のグローバル経済への対応という面では不利になるのかもしれません。
92年度nのピーク時には高校生の留学生は4487人にまで増えたのですが、その後は減少傾向を示しており今回は前回06年度調査よりも2割近く減少したということです。留学先となる国別では、一番多い米国で1150人(前回比23%減)、カナダ460人(同25%減)、オーストラリア438人(同27%減)などとなっており、ほぼすべての留学先の国で日本人留学生の数が減少に転じています。
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