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2010.04.2819:48

博士課程修了の『ポスドク』の雇用問題。3分の1が35歳以上で正規雇用の就職が困難に!

博士課程修了の『ポスドク』の雇用問題。3分の1が35歳以上で正規雇用の就職が困難に!

数年前から、大学院で博士課程を修了したり博士号を取得している『高学歴者』であるにも関わらず、『安定した正規雇用』を得にくいというポスドク問題が注目されていました。日本では大学院修了者は大企業に余り歓迎されておらず、4大卒の学士での新卒採用がスタンダードなので、大学院まで行くと逆に就職しにくくなるといった状況があります。海外では『修士号・博士号』といった学位取得が企業に評価されやすい文化的土壌もあるのですが、日本では学生として研究を続けるよりも、企業が学士を雇用して企業内で研究者・開発者のトレーニングをするという慣習が根強く残っているからです。

大学院生が増えた背景には、政府の『大学院での専門教育の充実・大学院と国家資格のリンク』という政策的意図もあり、現在でも『教員免許の取得条件』を大学院修士課程の修了者に限定しようという制度改革の動きがあったりもします。司法試験や薬剤師といった国家試験の受験資格も、大学院修了者に限定されてきており、全体として『専門職種と大学院教育の結びつき』が強まっている傾向があるのですが、これらの学部・職業の場合にはまだ『国家資格制度の業務独占の恩恵』があるので就職に役立つ部分もあります。

その一方で、大学院に行かないとその仕事に就けないので参入障壁が高まっており、低所得者の子どもがそれらの仕事に就職しにくくなったり、既得権益化されやすいという問題も指摘されます。大学院修了者でもっとも就職が難しいのは、国家資格の業務独占と結びついていない文系学部の修士・博士だといわれていますが、大学機関での正規の教員のポストが得られなければ、不安定な定期契約の『講師・臨時職員』として働くしかない状況になっているようです。学習塾やコンビニでアルバイトをしながら研究や講師をしている人も多くいますが、年齢が高くなるにつれて将来の仕事や収入の不安が大きくなっています。

博士課程修了後に、不安定な雇用や立場で研究を続けている『ポストドクター(ポスドク)』は、2008年度で1万7945人(前年度比1%増)で、04年度から4年連続で増えたことが文部科学省のリサーチで分かっています。民間企業などへの正規雇用の就職が難しくなるとされる35歳以上の『高齢ポスドク』が、07年度から約7%増えて5825人にもなっているということで、『ポスドクの就職問題』がいよいよ深刻になってきたと伝えられています。

文科省が大学院進学率の向上などの旗振りをしてきた過去の経緯もあるので、ポスドクが企業・研究機関などに就職しやすい支援策を講じていくことが急務になっていますが、大学院修了者に対する企業側の人材需要が弱いために、なかなか就職の促進は進んでいないようです。企業実習や就職に向けた研修制度の充実などが行われていますが、民間でも大学でも『研究職の正規ポスト』を得たいという本人の希望があったり、企業の採用枠そのものが非常に狭かったりしてなかなか難しい状況ですね。

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